イングランド勢が日本の若手選手に照準「第2の三笘薫」を狙って青田買いへ

イングランドのクラブは”第2の三笘”を探している

世界最高峰のイングランド・プレミアリーグの各クラブが日本市場に熱視線を注いでいる。

元日本代表FW三浦知良も担当した公認選手代理人の田路雅朗氏は英国の代理人事務所スタッフから聞いた話として「イングランドでは第2の三笘を探せ、となっているって。『日本で見つけてくれ。それで連絡をくれ』と言われた。18歳から21歳までの才能ある選手だってさ」とし、ブライトンで大活躍している日本代表MF三笘薫(26)のブームが続いているという。

この件にJ1クラブの強化担当者は「うちのクラブに話は来ていないけど、そういう話があるかな。実際、昨年のU―17W杯(インドネシア)に出た選手は海外クラブから熱心に誘われている」。同W杯メンバーのFW高岡伶颯(宮崎・日章学園高)は英サウサンプトンの練習に参加。同FW名和田我空(鹿児島・神村学園)もイングランドなど欧州クラブに練習参加が見込まれているという。

同強化担当は「イングランドではルールが変わってA代表ではない選手にも労働ビザが出るようになった。人数制限はあるけど、今までのように他国へレンタルに出さなくても自分たちのクラブで強化できるようになって、三笘が活躍したことで注目される日本をターゲットにしている。それと単純に(日本選手は)安いっていうのはある」と明かした。

近年は高校卒業後、Jリーグに進まず、海外クラブと契約する選手が増えているが、イングランドも安価で契約した日本選手を育成し、高値で売却したい意向という。同担当者は「(国際ルールにより)18歳まで(海外)移籍できないし、あんまり成功例はないけど」と指摘していたが、海外クラブの〝青田買い〟は加速しそうだ。

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