風船スタンプで膨らむ夢 山形美術館「高橋コレクション」展で子ども向けイベント

小さな風船をスタンプにして模様を作る子どもたち=山形市・山形美術館

 山形美術館開館60周年記念展「カンヴァスの同伴者たち 高橋龍太郎コレクション」の関連イベント、キッズアーティストプロジェクトが11日、山形市の同館で開かれ、子どもたちが小さな風船をスタンプにして制作活動を楽しみ、アーティストの仲間入りをした。大型の作品は14日から美術館入り口に展示される。

 同プロジェクトは東北芸術工科大(同市)美術科総合美術コースとの連携で実施し、5年ぶり6回目。ワークショップで作った作品を美術館に飾ることで芸術家になろうという企画で、同コース長の松村泰三教授が携わっている。今回は3年生8人も講師を務めた。

 参加したのは年少から中学2年までの約20人。2~4色の絵の具を選んだ後、大人の拳ほどの大きさの風船に絵の具を少量ずつ付け、紙や透明なシートに押し付けるようにして模様を作った。押す際は風船をひねったり、左右に動かしたりして色の混ざり具合を変えるなどして仕上げた。

 南陽市宮内小2年の渋谷奈生さん(7)は「筆では描けない色や形ができた。風船を回すとぐぃーんと音がして音楽みたい。とっても楽しい」と笑顔を見せた。

 複数で取り組んだ大型シート(縦200センチ、横75センチ)の作品は、記念展会期最終日の26日まで展示する。

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