白髪専用シャンプーとトリートメント、かくしスプレーの違いは?【プロに学ぶ「白髪染め」「白髪のぼかし」】

白髪の割合が30%以下なら黒に近い色合いを選択するケースが多い(C)iStock

【プロに学ぶ「白髪染め」「白髪のぼかし」】#2

【Q】白髪シャンプーと白髪トリートメント、白髪かくしスプレーの違いを教えてください。それぞれ「白髪染め」「白髪ぼかし」のどちらにあたるのでしょうか。またどんな種類があり、何が違うのですか? どんな人にどのタイプがおすすめでしょうか。

【A】白髪シャンプーと白髪トリートメントはシャンプーやリンスに色素が配合してあり、やや内部にまで色素が浸透して染まります。一方、白髪かくしスプレーは髪に浸透しない(染まらない)顔料を接着成分により毛髪表面に付着させています。

白髪シャンプーと白髪トリートメントは圧倒的に白髪染め製品が多くなっています。また、白髪かくしスプレーは染めるものではないので白髪ぼかしと言えるでしょう。さらに、白髪染めシャンプーの宣伝が最近多くなってきているのは、従来のヘアカラーよりも簡単である点が大きいと思います。従来のヘアカラーでは染めた後に余分なヘアカラーをシャンプーで除去、洗浄する必要がありますが、カラーシャンプーでは1つの工程で染めることができるのが魅力です。

白髪の割合が数%から30%以下では、黒に近い色合いを選択して白髪を隠すケースが多いのですが、男性では白髪ぼかしの需要も多いようです。白髪の割合が50%を超えて多いようなケースでは、黒以外の色を楽しまれる方が多いようです。

おすすめというよりは、自分の“なりたい姿”で選んでいただくのが良いと思います。本来の白髪を生かし、自然に隠したいのであれば白髪ぼかし、白髪を見せたくないのであれば白髪隠しのような選択になると思います。(つづく)

(山内力/日本毛髪科学協会 特任研究員)

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