小田原市長選が告示、現職・元職・新人の計3人が立候補 19日投開票

左から届け出順に、古川透氏、加藤憲一氏、守屋輝彦氏

 任期満了に伴う神奈川県小田原市長選が12日告示され、届け出順にいずれも無所属で、新人で元会社員の古川透氏(64)、市長3期を務めた元職の加藤憲一氏(60)、再選を目指す現職の守屋輝彦氏(57)が立候補した。19日に投開票される。

 市の人口は1999年の20万人をピークに減少を続け、少子高齢化対策が課題。一方で小田原少年院跡地開発などでは周辺住民の不安や財政面の懸念が指摘されており、トップダウン型で開発志向が強い守屋市政の1期4年の評価も問われそうだ。

 古川氏は「公金の無駄を減らし、減税で働く世代を呼び込む」と主張。市長給与削減や太陽光発電促進のための補助金見直しを唱える。男女共同参画事業や外国人への生活保護の見直しの必要性も説く。

 加藤氏は「目先の利益だけでなく将来に安心できる地域を」と主張。再生可能エネルギー促進による地域振興や小中学校給食費の段階的無償化を掲げ、少年院跡地や小田原駅西口再開発などは見直しを訴える。

 守屋氏は「2030年に向けて世界が憧れる街を目指すのが自分の責任」と市政継続を呼びかける。企業誘致や国の補助金獲得による財源確保などの実績を強調。JR御殿場線沿線の地域振興なども訴える。

 期日前投票は13日から18日まで市役所など3カ所で、15日から18日まで橘タウンセンターこゆるぎで受け付ける。

 11日現在の有権者数は15万9712人(男7万7332人、女8万2380人)。 

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