お待たせ アユの友釣り解禁 三重・大紀町の大内山川

【アユの友釣りを楽しむ釣り人ら=大紀町崎で】

 【度会郡】三重県大紀町の大内山川で11日、アユの友釣りが解禁された。この日を待ちわびた釣り人らが早朝から長いさおを巧みに操り、初釣りを楽しんだ。

 友釣りは、縄張り争いをするアユの習性を利用して釣る方法。大内山川漁業協同組合は3月末から約22万匹の稚魚を放流し、準備してきた。渡邊典浩組合長によると、稚魚は順調に育っているが天然アユの遡上は少し遅れているという。

 尾鷲市の里村大我さん(41)は、午前4時半から5時間ほどで19匹を釣り上げ、「解禁日は毎年来ている。今日も楽しく釣らせてもらった」と笑顔を見せた。

 渡邊組合長は「川の清掃やカワウ食害対策など、自分たちのやれることをやって解禁日を迎えた。釣り道具をレンタルしてアユ釣り体験もできるので、大内山川に来てもらいたい」と話した。

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