冠水恐れの道路を調査 出水期前に鳥羽と尾鷲 三重県警と自治体合同

【アンダーパスの状況を確認する尾鷲署員(右奥)と市職員=尾鷲市小川東町で(県警提供)】

 梅雨や台風などの出水期を前に、三重県警は10日、鳥羽市や尾鷲市で大雨で冠水の恐れがある道路を調査した。自治体などと合同で、水害時に実施する交通規制の手順などを確認した。

 鳥羽市では鳥羽署員や県、市職員など12人が参加。昨年6月に発生した線状降水帯による大雨で冠水した同市鳥羽1丁目の国道42号などで、冠水時の写真を見ながら道路状況を確認した。

 同市大明西町の安楽島大橋南側の県道では、中央分離帯があり、Uターンが容易にできないことから、橋の北側から交通規制をする必要があることなどを共有した。

 尾鷲市では同市小川東町の国道42号とJR紀勢本線の下を通る市道のアンダーパスが川の増水で冠水する恐れがあるとして、尾鷲署員と市職員が道路の通過状況や規制時に設置するバリケードの位置などを確かめた。

 県警によると、県内では令和元年9月、大雨の影響で冠水したいなべ市のアンダーパスでトラックが立ち往生し、運転手の男性が死亡する事故が発生した。

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