満場一致で新人王受賞のビクター・ウェンバンヤマが今後の成功に抱く期待「未来は楽しくなる」

サンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマは、充実のルーキーイヤーを終え、見事に新人王を受賞した。セレモニーでは、自身に関わる全ての人に感謝の言葉を述べている。『ESPN』のアンドリュー・ロペス記者が伝えた。

弱冠20歳の若武者は、2023年のドラフト全体1位指名でNBA入り。スパーズは昨年11月から12月にかけて泥沼の18連敗を喫するなど、22勝60敗のウェスト14位でレギュラーシーズンを終えたなか、71試合に出場して平均21.4得点、10.6リバウンド、3.9アシスト、3.6ブロック(リーグ1位)と堂々たる成績を残した。

ウェンバンヤマはチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)を抑え、99人の投票者全員から5ポイントが加算される1位票を獲得して満場一致の新人王選出。これは2016年のカール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)以来、史上6人目の快挙で、最優秀守備選手賞レースでもルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)に次ぐ2位だった。ウェンバンヤマは新人王受賞のセレモニーで、若きエースとしての自覚を覗かせた。

「僕にはほかに考えなければいけないことがあった。チームに対する責任もそうだし、圧倒的な存在であり続けること、チームのために役立つこと、そして健康であり続けるという課題もだ。シーズンを通して、様々なことを考えていた」

セレモニーで受賞トロフィーを受け取ったウェンバンヤマは、「僕は現実的なんだ。受賞だけでは十分ではない。この勢いを維持することが重要だし、みんながファミリーでこの物語の一部なんだ。僕のことを信じてくれているのと同様に、ファン、チームメイト、スタッフのことを信じている」とコメント。最後に「未来は楽しくなる」と述べた。

今夏には開催国フランス代表の一員としてパリ五輪に出場予定。NBAを背負って立つ20歳のホープは「今年の夏は忙しいし、特別だ」と早くも先を見据えていた。

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