スキーンズのデビュー戦でパイレーツ逆転勝ち 鈴木誠也は2安打

【カブス9-10パイレーツ】@PNCパーク

日本時間5月12日、ピッツバーグのPNCパークで行われたカブス対パイレーツの一戦で、昨年のドラフト全体1位で指名された有望株ポール・スキーンズ(パイレーツ)がメジャーデビュー。両軍合計21安打15四球19得点、2時間20分の雨天中断を挟むなど荒れた展開となったが、パイレーツが10対9で勝利を収め、連敗を3でストップした。パイレーツ4番手のコリン・ホルダーマンが今季初勝利(0敗)を挙げ、7番手のデービッド・ベッドナーは7セーブ目を記録。カブス2番手のキーガン・トンプソンが今季初黒星(1勝)を喫した。

全米注目のスキーンズは立ち上がりから100マイル超の4シームを投げ込み、4回までに7つの三振を奪ってソロ本塁打による1失点のみ。5回表に無死1・2塁のピンチを作ってマウンドを降りたが、84球のうち100マイル以上が17球、最速101.9マイル(約164キロ)を計測するなど、前評判通りの剛球を見せつけた。スキーンズを援護したいパイレーツ打線は3回裏にコナー・ジョーの4号3ラン、オニール・クルーズの6号ソロと二者連続アーチで4点を先制。4回表にニコ・ホーナーの2号ソロで1点を返されたが、4回裏にマイケル・A・テイラーが1号2ランを放ち、6対1とリードを広げた。

しかし、スキーンズが5回表無死1・2塁で降板すると、2番手のカイル・ニコラスが大乱調。二死後に死球を与えて満塁とし、3連続押し出し四球で2点差に迫られた。急遽3番手のジョシュ・フレミングがマウンドに上がったが、押し出し四球とタイムリー内野安打で6対6の同点に。ここで雨天中断となり、試合再開後、4番手のホルダーマンが2連続押し出し四球を与え、6対8とカブスに逆転を許した。

2点ビハインドとなったパイレーツだが、直後の5回裏に二死1・2塁のチャンスを作り、ヤスマニ・グランダルの1号3ランで逆転に成功。6回裏にはアンドリュー・マカッチェンも4号ソロを放ち、10対8とリードした。9回表にクローザーのベッドナーが無死1・3塁のピンチを招き、マイク・トークマンの犠飛で1点差に迫られたが、後続を抑えて10対9で逃げ切り。両軍合計21安打15四球19得点という乱戦をモノにした。

前日故障者リストから復帰したカブスの鈴木誠也は「2番・右翼」でスタメンに名を連ね、日本時間4月15日のマリナーズ戦以来となる戦列復帰。剛腕スキーンズの前に2打席連続三振を喫したが、第3打席でショートへの内野安打を放ち、スキーンズを降板に追い込んだ。第4打席は一時勝ち越しとなる押し出し四球、第5打席はレフトへのヒットで出塁し、今季初盗塁も記録。9回表一死2塁の同点機ではセカンドゴロに倒れ、5打数2安打1打点、1四球、1盗塁だった。今季の打撃成績は打率.313、出塁率.378、OPS.894となっている。

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