MLSで好守連発の高丘陽平、日本代表入りを熱望!「貢献できる自信や感覚がある」「今年中に入りたい。6月に呼んでもらえるように」

【「MLSで奮闘するサムライ守護神」直撃インタビュー後編(全3回)】

昨季からバンクーバー・ホワイトキャップスの正守護神を担う高丘陽平に迫る、特別インタビュー。前・中編では、MLSに活躍の場を求めた理由から、少年時代のエピソード、北米での生活まで様々な話題を掘り下げた。最終回となる今回のテーマはずばり、日本代表への思いだ。

【前編】「本当にタフ」「日本とは桁が違う」高丘陽平が語るMLSのリアル。助っ人守護神の難しさも「普通じゃ駄目。常に問いかけている」

【中編】高丘陽平は桁違いのMLSで何に驚いた? 現地で感じる大谷人気、サッカーの立ち位置、日本人GKの危機感も「レベルは上がっていかない」

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川口能活、楢崎正剛、川島永嗣――。偉大なレジェンドが日本代表の正GKを担ってきたなか、今日の森保ジャパンに絶対的な存在はいない。数多の選手がその座を虎視眈々と狙っており、例外なく高丘もそのうちの1人だ。

Jリーグを飛び出し、MLSで好守を連発する28歳の守護神は、「日本代表に対する思いは変わらない。日本人である以上、日本代表は目ざさないといけない」と断言する。

「日本代表チームに貢献できる自信や感覚もあります。呼ばざるを得ないようなパフォーマンスをし続けるしかない、そこに尽きるかなと。僕が選ぶのではなく、協会や監督だったり、色々な方が選ぶものなので、選んでもらえるような、選ばざるを得ないようなパフォーマンスを見せる、やっぱりそこかなと思います」

2年後、現在の自身の拠点で開催されるワールドカップに出場するために。まずやるべきことは、1年目はプレーオフで早期敗退し、成し得なかったMLSでのタイトル獲得だ。

「まずはバンクーバー・ホワイトキャップスが、ウェスタン・カンファレンスのチャンピオンになること。そして西と東の最後の決勝戦、MLSカップのタイトルを獲る。タイトルを獲りたいと思って、このチームに来たので。

あとはカナディアン・チャンピオンシップ、リーグスカップもあるので、その3つのコンペティションでタイトルを獲りたいです。そのために力を注ぎます。本当にチームが苦しい時に貢献できるような選手でありたいなと思っています」

直近では、6月に北中米ワールドカップ予選を戦う日本代表の活動がある。

「今年中に日本代表に入りたいです。毎年、『今年入りたい』と言っているんですけど、本当に今年中には入りたいと思っています。近くで言えば6月の活動があるので、そこに呼んでもらえるような活躍をしなければいけないと思っています」

昨季、カナダクラブの王者を決めるカナディアン・チャンピオンシップでは優勝を果たし、“カナディアンドリーム”を体現した。MLSで大奮闘するサムライ守護神は、その手でさらに大きな夢を掴めるか。

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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