ノブの4億円豪邸購入報道も話題の千鳥は「ダウンタウンになれるのか」 引き継ぎ番組の今とテレビマン評価

大悟、ノブ(千鳥)(C)ピンズバNEWS

ダウンタウンの松本人志(60)が活動休止に入って4か月が経過。松本のレギュラー番組は相方の浜田雅功(60)1人で進行したり、代役を立てるなどの対応を行ない現在に至るまで続いているが、何かと話題になるのが“ポスト・ダウンタウン”が誰になるのか、だろう。そしてその最右翼にいるのが千鳥の大悟(44)とノブ(44)だ。

5月8日配信の『SmartFLASH』は、ノブが最低でも4億円はするという超高級マンションを購入したと報道。2018年には番組の企画で1000万円以上のベンツを購入していたほか、愛用の時計は260万円のロレックス、100万円近いヴィンテージデニムも購入しているという。

「確かにノブさんは、超ド級のお金持ちしか住んでいない超高級エリアに引っ越したと話題になっていましたね。以前に住んでいたのも、大人気エリアの一流芸能人が多く住む“出世マンション”だった。さらにそこからのグレードアップで、いよいよ芸能界のトップへ突き進んでいますよね。

ノブさんの豪快なお金の使い方からも千鳥の好調ぶりが伝わってきますが、“彼らがダウンタウンになれるのか”という点にも注目が集まっています。日本テレビも千鳥にかなり期待を寄せているといいますからね」(制作会社関係者)

日本テレビでは4月1日より大悟がMCを務める『大悟の芸人領収書』と『開演まで30秒!THEパニックGP』がスタート。『大悟の芸人領収書』は月曜23時59分から、その後の24時29分から『開演まで30秒!THEパニックGP』が放送されるという異例の編成も話題を呼んだ。

「日テレとしては、どちらか評判が良い番組をよりいい時間帯に持っていきたいという狙いもあるようです。さらにその先に見据えるのが大晦日特番、と言われていますね。

『絶対に笑ってはいけないシリーズ』がコロナ禍でできなくなってしまって以降、日テレの大晦日特番はパッとせず、昨年まで3年連続で、世帯視聴率でテレビ朝日の『ザワつく!大晦日』に負けてしまっていますからね。

日テレには、また『笑ってはいけない』のような大型特番をやりたいという意向があるといいますが、年齢面なども考えるとダウンタウンさんにお願いするというのは現実的に難しいと見られています。ですので、代わって千鳥をメインに新たな大型特番をやれないか検討されていると言われていますね。この4月に大悟さんのレギュラーが2本スタートしたのも、今後の大晦日のことを考えてのことだと言う声もありますよ」(前同)

■松本人志不在『酒のツマミになる話』視聴率が下落……

松本の活動休止を受け、『人志松本の酒のツマミになる話』は『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に改題し、センターには大悟が座ることになるなど、実際にポスト・ダウンタウンとしての動きも始まっている。

大悟の2つの新番組が始まったように、日本テレビが千鳥に接近している感じだが、彼らはこれまでフジテレビに重用されてきた。『火曜は全力!華大さんと千鳥くん』(カンテレ・フジテレビ系)をはじめ、『千鳥のクセスゴ!』、『千鳥の鬼レンチャン』に出演。4月に8年ぶりに復活したスポーツ番組『すぽると!』(すべてフジテレビ系)のキャプテンにも就任した。

「フジの日曜日は19時台に『クセスゴ!』、20時台に『鬼レンチャン』が編成されていますが、実態は隔週でどちらかの番組の2時間SPを放送していますからね。フジの日曜ゴールデンは千鳥で回しているようなもの。

特に『鬼レンチャン』はコア視聴率(テレビ各局が重視する13~49歳の個人視聴率)5%ほどを取りますからね。これは1週間の全局の全番組のうち最も高いコアを取る『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に迫るほど。昨夏の『27時間テレビ』のメインも彼らだった。フジにも千鳥に頼りたいという意向があるのは間違いありません」(前出の制作会社関係者)

日本テレビとフジテレビが囲い込みたいと言われるほど人気と数字を持っている千鳥。しかし、良い結果ばかりが出ているわけではないようだ。

「実は、『酒のツマミになる話』は大悟さんがメインになってから数字がかなり落ちているんです。松本さんがいたときはコア視聴率は3%ほどでしたが、大悟さんになってからは1%台という週もありますからね」(前同)

『酒のツマミになる話』に対し、

《酒のツマミのおもろさがへった 大悟さんが悪いわけじゃ絶対ないけど》
《酒のツマミ話、大悟もええけど、松っちゃんの転がしが聞きたいな〜》
《松ちゃんとサブMCのカラミも含めて、最高に面白い番組で誰がサブMCか毎回ワクワクしてた》
《千鳥よりアンタッチャブルに引き継いでほしかったわ この番組は結構面白かったから、松本から千鳥になってつまらなくなって悲しい》

といった意見もX(旧ツイッター)には寄せられている。

■テレビマンのリアル評価は――

前出の制作会社関係者が続ける。

「番組はそもそも松本さんがお酒を飲んで赤ら顔で本音を漏らしたり、酔ったうえでタレントとトークするのが貴重で面白い――というところから始まったわけですからね。大悟さんにはもともとお酒のイメージがありますし、彼がお酒を飲みながらトークする姿は珍しい感じがしないのではないでしょうか。視聴者が見たい、ワクワクするコンテンツなのかと言われたら、そうではないのかも、とテレビマンの間では評価されていますね。

もちろん千鳥の2人は抜群に面白いですし、若者にもしっかり刺さっている。ただ、ダウンタウンさんはボケの松本さんもツッコミの浜田さん、両方がとんでもない腕前と影響力を持っている。千鳥はまだそこまでの域に達していないと言われていますね。ただ、それは千鳥が悪いわけではない。やはりダウンタウンという存在は特別で、松本さんがいなくなったことで急遽その役割を求められるというのは、千鳥の2人にとってもツラいところかもしれません」

ポスト・ダウンタウンと言われることが多い千鳥に対しては、

《松ちゃんがいなくなりますますテレビがつまらなくなった 千鳥大悟はおもろいけどやはり松ちゃんの代わりはできない 唯一無二の芸人が松本人志である》

といった声もある。

「数字からも千鳥はまだまだこれからだということが見えてきます。『鬼レンチャン』はコア5%を取りますが、『クセスゴ!』は3%ほどですからね。視聴者は“千鳥だから見る”というよりは『鬼レンチャン』の企画が好きで、面白いから見ているということがうかがえるんです。

もちろん、『鬼レンチャン』での千鳥とかまいたちのツッコミ、出演者イジりは面白いですが、同番組は有名歌手やタレントが、緊張感あふれる状況で真剣に『サビだけカラオケ』に挑むというコンテンツが面白いのでしょう。

ダウンタウンさんの番組も企画、コンテンツの面白さは重要ですが、松本さんも浜田さんも単体でそれぞれパワーを持っていて“ダウンタウンだから見る”という視聴者が少なくないでしょう。テレビマンの“まだまだこれから”という千鳥への評価と、現状の各番組の数字にもリンクする部分があるのではないでしょうか」(前同)

ポスト・ダウンタウンの“本命”と言われることが多い千鳥。今後、ダウンタウンに代わってお笑い界のトップに上り詰めることはできるのだろうか。

© 株式会社双葉社