実写『シティーハンター』鈴木亮平、衣装選びにも参加 水色ジャケットを選択しなかった理由

香の衣装にも注目 実写版『シティーハンター』 - (C)北条司/コアミックス 1985

北条司の大ヒット漫画を実写化したNetflix映画『シティーハンター』は、一流のスイーパー(始末屋)・冴羽リョウ役に挑んだ鈴木亮平の原作へのリスペクトも話題に。脚本段階から制作に関わっていたことを明かしている鈴木は、リョウの衣装にもこだわりがあったことを公式インタビューで明かしている。

本作は、信頼する相棒・槇村秀幸(安藤政信)の死の真相を追うリョウが、槇村の妹・香(森田望智)と出会い、パートナーとなっていく、 “はじまりの物語”。冴羽リョウの衣装といえば、再現度が話題を呼んだフランス実写版『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』で主演のフィリップ・ラショーも披露した、赤いシャツに水色のジャケットという、アニメでおなじみのスタイルが印象的だが、鈴木は違う衣装を選択しており、その理由をこう語っている。

「日本で『シティーハンター』を初めて実写化する、しかもはじまりの物語にするのなら、リョウが今の新宿に実際に存在していると感じさせるものにするべきだという思いがありました。そうなるとアニメ化の際に採用されたジャケットよりは、北条先生の原作漫画に近づけた方が実在感が出るのではと提案させていただきました」

そうして完成したリョウの衣装について「漫画でのリョウはロングコートを着ていることが多い。漫画は白黒なので、僕はベージュのイメージで読んでいましたが、コミックのカラーページでは大抵緑系のカーキ色でした。ただ実写化する際にカーキ色のコートではミリタリー感が強くなり、かつ色味も少し沈んでしまう。かといってアニメで印象的な水色のジャケットは裏稼業にしては目立ちすぎる。そこで最初のイメージだったベージュを提案し、戦いに行くときのショートブルゾンは緑にさせていただきました」と語る鈴木。同時にアニメへのリスペクトも忘れず「代わりに、というわけではないですが、他のシーンではブルー系のコートや、真っ赤なTシャツも着ています」と明かしている。

また鈴木は、冴羽リョウ声優・神谷明とのシネマトゥデイにおける対談内で、香の衣装にもアニメへのリスペクトが込められていることを告白。映画のラストシーンで香役の森田が身に着けている衣装は、2019年に公開された『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の香の衣装そのままだったといい、衣装担当や森田との話し合いの末に「これが一番、令和の香っぽい」という結論に至ったことを明かしている。(※冴羽リョウの「リョウ」は正式には漢字・けものへんに寮のうかんむりなし)(編集部・入倉功一)

Netflix映画『シティーハンター』は世界独占配信中

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