RBモスタートやRBエイチェーンと「一緒にやれると思うだけでワクワク」するとドルフィンズ新人RBライト

マイアミ・ドルフィンズのジェイレン・ライト【AP Photo/Lynne Sladky】

十分な選手層を確保することを忘れてはならない。

マイアミ・ドルフィンズにはいくらスピードがあっても足りないようだ。

2024年NFLドラフト4巡目にランニングバック(RB)ジェイレン・ライトを指名したことで、ドルフィンズの電撃的なランニングバック陣で誰がボールキャリアーとなるのかが、さらに不鮮明になっている。ライトはどのような形であれ、そこに貢献する準備ができているようだ。

チーム公式記録によると、現地10日(金)に行われたルーキーミニキャンプで、ライトは「スター選手とか、自分が見て育った選手たちとここにいられるだけで、すごくうれしい。スピードがあると言われるだけでも、俺にとっては大きな意味がある。ここにいられるだけで恵まれているし、これから起こることにワクワクしている」と話したという。

ライトの役割はこれからの数カ月間でヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルによって決められる。

リーグに確実にもたらされるのは、マイアミからの容赦ないスピードの猛威だ。

RBラヒーム・モスタートは昨季、31歳にしてキャリアで最高のシーズンを過ごし、トータルで21回のタッチダウンを記録。一方、キャリア2年目のRBデボン・エイチェーンはわずか130回のタッチで997スクリメージヤード、トータルタッチダウン11回をマークした。

ワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルと合わせて、彼らは『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』が公表した2023年シーズンにおけるボールキャリアーの最高速度のランキングでトップ10のうち6位を占めている。

今後、ドルフィンズの対戦相手は彼らと共に、40ヤード走で4.38秒という記録を出したテネシー大学出身のライトに対処しなければならない。

ドルフィンズのバックフィールドにはジェフ・ウィルソンやサルボン・アーマッド、クリス・ブルックスもいるが、ドラフト4巡目指名を受けるに至った素質や、サイズ、スピード、決断力を併せ持つライトは、昨季に大混乱を起こしたドルフィンズのRBコンビにとって理想的な3番手となるだろう。

ライトは「2人とも本当にいい人で、素晴らしい選手」とコメント。「彼らと一緒にやれると思うだけでワクワクする。この夏も秋も、そしてこのシーズンも、試合でたくさんのプレーを生み出すトリオになれると思うと本当に興奮する」

シーズンが進むにつれて仕事量が増えるにせよ、新人として部分的な機会しか得られないにせよ、ライトはマクダニエルHCが自分のスキルを最も引き立たせる方法で起用してくれると信じている。ライトはそれを、マクダニエルHCが2023年にエイチェーンに与えた機会や、数年前から行ってきたモスタート――彼もまた、RBは「多ければ多いほどいい」と考えている――に関する映像研究で目の当たりにしてきた。

マクダニエルHCが新人のエイチェーンに寄せていた信頼について、ライトは「彼が選手のことをとても信頼していることが伝わってきた。誰かをドラフトで指名するとき、彼は理由を持ってそうするんだなと思った。自分は彼に信頼してもらえる人間なんだと感じている。フィールドで自分が言っていることを証明して、コーチだけじゃなくてチームメイトからも信頼を得る準備はできている。ビッグプレーを生み出すことに本当にワクワクしている」と語っている。

RB陣の構成がすでに素晴らしいことを踏まえると、ドラフト4巡目では他のポジションに投資した方が良かったのではないかと考える人もいるかもしれない。これからも多くの人が、どのようにしてドルフィンズは多くの選手に機会を分配するのかと疑問に思うはずだ。

そうした人たちの中にライトはいない。ライトは共有し、自分がどのような機会を得ようとそれを最大限に活用したいと考えている。

テネシー大学時代に同じように出場機会を分け合う状況に置かれていたライトは「俺はそれを楽しんでいた。他の選手がボールをゲットするのを見るのが好きなんだ。俺たちはみんなで取り組んでいるし、それはここでも同じだと感じている。誰がフィールドに出てもビッグプレーができるような気がするし、それがいいんだ。3人のバックス、3人の素晴らしいバックスがいるのは本当に素晴らしいことだと思う」と話している。

【RA】

© NFLJapan.com