母パンダにプレゼント 子ども10頭の「良浜」に感謝、和歌山県白浜町

ニンジンのカーネーションに興味津々の良浜(12日、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで

 「母の日」の12日、和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、メスのジャイアントパンダ「良浜(らうひん)」に、ニンジンで作ったカーネーションや大好物のタケノコが贈られた。良浜はこれまで10頭の子を産んだ「お母さん」。飼育スタッフやファンが感謝を伝えた。

 この日は屋外運動場に飼育スタッフが、竹で「いつもありがとう」の文字を飾り、長さ約2.5メートル、重さ5.3キロの大きなタケノコやニンジン製のカーネーション10輪を用意した。

 事前に申し込んでいた50人限定の入園者と飼育スタッフが名前を呼ぶと、良浜が現れ、においをかぎ回った後、カーネーション1輪をパクリ。その後は竹を食べたり、お尻をかいたりしながらくつろいだ。

 東京都から訪れた会社員の堀江華織さん(46)は「母には事前に食事会で感謝を伝え、今日は前泊して駆けつけた。イベントでも気にすることなくマイペースに振る舞う良浜はかわいかった」と何枚も写真を撮っていた。

 良浜は23歳。人間でいうと60代になるという。飼育スタッフは「いつものマイペースな姿を見てもらえた。ずっと元気でいてほしい」とくつろぐ様子を見守った。母の日のイベントはインターネットでも配信した。

© 株式会社紀伊民報