多摩消防団 総務大臣表彰に輝く 地域に多大な貢献 川崎市多摩区・川崎市麻生区

表彰状を受け取った井口団長=多摩消防署提供

多摩消防団(井口保団長)と多摩消防署(佐川勉署長)は、地域防災力の向上や消防団員の確保などに積極的に取り組む消防団などをたたえる「消防団地域貢献表彰」(総務大臣表彰)を4月に受賞した。

2023年度に創設された同賞。今回は全国で38団体が受賞、神奈川県では唯一だった。

多摩消防団は区内の小学校での防災教育に力を入れている。団の紹介や消火器の使い方、防火服を実際に着てもらう体験などを行っている。14年から23年までの10年間で計123回、797人の消防団員が参加した。22年度からは、中学や高校を対象に取り組みを拡大。防災リーダーの育成に力を注いでいる。

加えて、同団には機動部隊があるのも特徴だ。11年に市内で初めて発足した。

重機などの免許や資格を持つ団員が、地震や風水害などの災害に備え、訓練を行っている。消防隊などと連携しながら、人命救助や被害を軽減できる体制を整えている。

消防出初式などにも参加、市民への消防力のPRにも一役買っている。

機動部隊の訓練の様子

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