世界と地元をつなぐ場を身近に 横浜・関内で学生・留学生が交流の試み

留学生と大学生の交流会で記念写真に収まる参加者たち=4月25日、横浜市中区

 横浜市中区の関内地区を舞台に、若者を中心にした国際交流の試みが続いている。留学生や地元の大学生などが集まり、草の根の交流イベントを開催。世界とつながる場を身近につくる狙いだ。

 「『日本文化とは何か』という答えはない。自分自身で日本を体験することが大切」。4月25日夕、関内で開かれた交流会で、神奈川大2年のシアーナ・キングさん(19)が、集まった留学生に呼びかけた。

 日本文化を留学生に伝える国際コミュニティー「和」を学内に旗揚げした。「文化が違っても、人間同士として垣根を越えた交流ができれば」と願う。

 交流会は関内地区のシェアオフィス「さくらWORKS関内」が主催。さまざまなテーマで、国籍やルーツを超えて人とつながるイベントを開いている。この日は、留学生や日本の学生たち30人が集まり、パーティー形式で交流を深めた。

 オーストリア出身の起業家、ラージンガー・マルセルさんも参加した。在日オーストリア大使館などを経て、今は海外企業と日本市場を結び付けるビジネスを関内で手がける。「グローバルとローカルが身近につながれる空間を、関内につくりたい」と話す。

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