深刻な運転士不足に一手…岩国市が運転士目指す人への助成金制度スタート

いわゆる2024年問題で公共交通の運転士不足が指摘されるなか、岩国市は、運転士を目指す人に助成金などを支給する新たな制度を始めました。

岩国市が4月スタートさせた「公共交通人材確保助成金」では、新たに普通二種免許か大型二種免許を取得した人に経費の4分の1を助成し、さらに、取得後1年以内に市内のバス・タクシー会社に運転士として就職すると、勤続年数に応じて残りの経費も助成します。

また、既に免許を持っている人が運転士に就職した場合でも、最大で36万円の奨励金を交付します。

岩国市の「いわくにバス」は、路線維持のために50人の運転士が必要ですが、現在はパートも含め44人。

廃線や減便により、2018年に123万km近くあった走行距離がおととし(22年)はおよそ96万kmと、2割以上減っています。

さらに、労働時間が規制される「2024年問題」で運転士不足がさらに進む懸念もあります。

市は、「運転士不足は深刻な問題で、この制度により公共交通の安定的な運行を図りたい」としています。

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