「低緯度オーロラ」出現 “太陽フレア”影響か 隆起した海岸に幻想的な光景広がる 石川・能登地方では2003年以来

ふだんは北極圏でしかみられないオーロラが11日夜、日本国内でも観測されました。太陽の表面で起こる大規模な爆発現象「太陽フレア」の影響とみられ、石川県能登地方でオーロラが観測されたのは、2003年以来、21年ぶりです。

11日夜、珠洲市真浦町の垂水の滝近くで撮影された映像では、夜空が次第に赤や紫に染まり、幻想的な光景が広がっています。気象庁によりますと、太陽の表面で起こる大規模な爆発現象、「太陽フレア」がここ数日報告されていて、この影響とみられる「オーロラ」が11日、世界各地で観測されました。

映像を撮影した能登町の柳田星の観察館「満天星」の学芸員・宇佐美拓也さんは、オーロラは肉眼では見えなかったものの、一眼レフで30秒のスローシャッターを切ったところ、北の地平線が赤くなる低緯度オーロラが確認できたと話していました。

宇佐美拓也さん
「びっくりしたと同時に、撮影できて嬉しかった。オーロラは淡い光なので街灯りがあるところよりも、能登のように星がきれいに見えるところのほうがよく観察できる」

満天星によりますと、能登地方でオーロラが観測されたのは、2003年10月31日以来21年ぶりで、宇佐美さんは、「能登の美しい星空や風景に思いをはせてほしい」と話していました。

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