【F1】角田裕毅の急成長を重鎮マルコ博士が激賞「間違いなく良い推薦状になるだろう」

ヘルムート・マルコ博士(ロイター)

F1レッドブルでアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ博士(81)が、RBの角田裕毅(24)が見せる急成長ぶりを激賞した。

角田はマイアミ・グランプリ(GP)決勝で7位入賞、スプリントでも8位入賞と2日連続の入賞劇で大量7ポイントを獲得。今季はオーストラリアGPで7位、日本GPでも10位と好調が続いており、マシンの性能面で上位陣と開きがある中での快進撃に世界から称賛が集まっている。

そうした中、マイアミGPの結果を受けて、マルコ博士が角田の走りを絶賛した。

スイスのモータースポーツ専門誌「スピードウィーク」のコラムで、マルコ博士は「(同僚のダニエル・)リカルドはレースでもスピードを上げることができなかったが、ユウキは一貫して速いタイムをマークした」とまずはその安定したスピードを高く評価した。

その上で「中国GPがなければ角田は確実に台頭していた。それ(中国GPでの低迷要因)が車なのかドライバーなのかを判断するのは難しいが、最初の周回以降はまったくスピードがなかった。しかし、もしユウキがその他のレースと同じように今後走り続ければ、それは間違いなく彼が(他チームに)与える良い推薦状になるだろう」。中国GPこそ不運なリタイアなどもあったが、それ以外のレースで見せる角田の速さは〝本物〟と太鼓判。その走りを続ければ、他チームなどF1界全体から脚光を浴びる存在になると期待を寄せた。

辛口のマルコ博士から称賛された角田。次戦チームのホームとなるエミリアロマーニャGP(19日決勝)の走りが楽しみだ。

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