フードロス削減缶詰で課題解決を 倉敷の法人 若者からアイデア募る

 食べられるのに廃棄される食材で作った缶詰を生活に困窮する子どもたちに届けている一般社団法人コノヒトカン(倉敷市)は、この缶詰を活用して社会課題を解決するアイデアを全国の高校、大学生から募っている。入賞チームには缶詰を贈り、計画を実行してもらう。

 缶詰は加工段階で捨てられる牛肉の部位や牛脂をトマトと煮込んだ「ニク」と、カレー粉で下味を付けたサワラやサケのあらを岡山県産のレンコンやゴボウと炒めた「サカナ」の2種類(各160グラム)。

 2022年から県内の高校生を対象に毎年募集。3回目の今年は企業や高校生が一体となって進めているまちづくり活動を広めようと、エリアを拡大し、大学生も加えた。

 1~5人の個人かチームで31日までに同法人のホームページからエントリーし、6月15日までに企画書を提出する。審査を通過したら10月5日に山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で開かれるコンテストでプレゼンテーション。審査員の投票で選ばれた10組に100缶ずつ贈る。

 昨年は県内12校から55チームが参加し、フードロス削減のため地元の小中学校の給食メニューへの採用を提案した矢掛高(同県矢掛町)が最優秀となった。

 三好千尋代表(42)は「地域の問題解決に向け、自分で考えて実行するきっかけにしてほしい。子どもたちが輝ける舞台をつくっていきたい」と話している。

 問い合わせは事務局のメール(senkanproject@gmail.com)。

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