【吉田輝和の絵日記】おじさんホイホイなGBA風グラフィックでデッキ構築SRPG『Dream Tactics』

【吉田輝和の絵日記】おじさんホイホイなGBA風グラフィックでデッキ構築SRPG『Dream Tactics』

今回は、Spectra Entertainmentが手掛け、Freedom Gamesから発売された『Dream Tactics』のPC版をプレイ!本作は、夢の世界を救うヒーローとなって敵の軍団と戦う、ゲームボーイアドバンス風グラフィックのストラテジーRPGです。

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ゲームボーイやワンダースワン、ネオジオポケットにPSPと、様々な携帯ゲーム機で遊んできましたが、その中でも僕が一番愛着を持っているハードがゲームボーイアドバンスです。

学校帰りにマクドナルドに寄って『マリオカートアドバンス』でタイムアタックを競ったり、一人旅している時に寝台列車で『タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis』を徹夜でプレイしたりと、あの頃の思い出の中には、いつも傍らにゲームボーイアドバンスがありました。

◆夢の世界を救え!

夢の世界“ドリームワールド”は崩壊の危機を迎えており、ネルとルナは、崩壊を防ぐために女神様のいるほこらを目指していた。

フィールドを自由に探索できるのか。SRPGのジャンルでは珍しいな。タルなどの破壊可能なオブジェクトもあり、中にはお金が入っていた。

あっちには宝箱があるじゃん!中に入っているのは回復アイテムか、それとも装備かなとワクワクしながら開けると……

罠でした。

可愛らしい見た目に反して煽りまくってくるコイツらは“ピロウ”と呼ばれる種族だ。いつも人を襲うチャンスを狙っている悪い生き物なのだ。

煽りから流れるようにバトルが始まった。自軍と敵軍が順番に行動するターンベース型のオーソドックスなシステムなんだけど、攻撃方法がスキルや魔法などのコマンド選択ではなく、ランダムで配られたカードから選んで戦うのが特徴だ。

一般的なSRPGだと、移動後に攻撃や回復などのアクションを行うと行動終了になるけど、本作ではコストが尽きるまで複数の行動が可能だ。

ランダムで配られるカード次第だけど、1ターンに単独で、デバフと攻撃まで出来ちゃうのか!

ルナは直接攻撃が、ネルはデバフによる攻撃が得意なようだ。といっても、デッキの編集次第で戦い方はいくらでも変化しそうだな。

戦略によって、デッキに組み込むカードを偏らせるのも良いかもしれない。ネルはデバフ攻撃が強そうだから、疲労のデバフを与える「居眠り」のカードと、疲労状態の敵に対して攻撃回数が増える「流れ星」のカードを多めに入れておこうかな。

偏ったデッキはこんな悲劇をもたらすことも……。しかし、そんな時は手札を一定回数入れ替えられるので安心だ!

◆4つのほこらはどこから攻めてもOK!

その後、何度かバトルを経て、ピロウたちの住まう村にたどり着いた。被害者はむしろこっちなんだけど、ピロウたちは逆上しておかまいなしに襲いかかってきた。

ネルたちはこの村の先にある道を通りたいだけなのに、ピロウたちはネルたちを村を襲いに来た悪党だと思っているらしく、父ピロウが息子ピロウだけでも逃がそうとする心温まるイベントが発生する。

『ドラクエ4』の勇者の村襲撃イベントみたいな空気出してるけど、最初に襲ってきたのはピロウ族だからな?

新たに仲間に加わったソフィーとともにピロウ族を撃退し、女神様のいるほこらにたどり着いた。

ネルは、ドリームワールドに脅威をもたらす“ドリームイーター”と戦うために一年の修業を命じられていたんだけど、修行をサボり続けていたことがバレて、女神様にブチギレられてしまった。

サボっていたツケを取り戻すためには「夢のかけら」と呼ばれるアイテムを集める必要がある。夢のかけらは、ほこらに設置されている4つのポータルをくぐった先にあるらしい。まずはクリスタルの洞窟から行ってみようかな!

◆頼れる仲間はマッドな召喚士!

洞窟というからもっと薄暗いエリアを想像していたんだけど、ずいぶん未来っぽいエリアだな。もしかしてピロウ族の文明って、思ってたより発達してそうだな。

ポータルの行き先は、アッシュガード帝国、グランディア王国、サンゴのオアシスと、それぞれ別の場所に繋がっており、フィールドの雰囲気もガラリと変わる。

4つのエリアのどこから攻略するかはプレイヤーの自由で、途中で別のエリアを攻略することも可能だ。エリア内では装備や新たなカードが手に入るので、色んなエリアをつまみ食いしながら進めるのも良さそうだな。

装備にもコストがあり、コストの範囲内ならいくつでも装備が出来る。ステータスを上昇させるものから、特定のカードの効果を変更するものなど様々だ。デッキと組み合わせるとカスタマイズ性が高そうだな。

また、エリアごとに新たな仲間も加入してくれる。彼女の名前はウィロウで、研究者をやっているようだ。

ウィロウの持つカードは、ピロウを召喚出来るのか。つまり召喚士か!

さあ、バトルでウィロウの力を見せてくれ!召喚したピロウはプレイヤーが操作できるのか、それとも自動で戦ってくれるのかな。

あれ、召喚したピロウに攻撃されたんだけど、もしかして敵ピロウを召喚しちゃったの?え、なに、このカードってどういう使い道があるの?

そして2ターン目、配られたデッキの中には「ピロウ爆破」というカードがあった。爆破系の遠距離攻撃カードっぽいな。使ってみよう。

轟音とともに、他のピロウを巻き込んで爆破した!薄々気づいていたけど、召喚が爆弾の設置で、爆破が起爆スイッチってことか。爆破されるためだけに生まれた命……。

まさかこれから仲間になるであろう残りの三人もこんなヤバイ奴じゃないだろうな?一抹の不安を抱えつつも、便利なのは便利なので、この先もピロウ爆弾を多用するのであった。


途中で何度かプレイしながら寝落ちしてしまったので、正確なクリア時間はわかりませんが、2,000円という価格分のボリュームはしっかりありました。

序盤の内はカードの種類も少ないので戦術の幅も狭かったのですが、ストーリーが進むに連れて新しい仲間やカード、装備が手に入るので、デッキ構築のバリエーションがグッと増えて面白さも増していきます。1ターンで何度もカードが使えるので、コンボがガシガシ決まるのが気持ちよかったですね!

後半は、色々考えてデッキを組まないと苦戦することも多かったのですが、難易度が自由に変更できるので、SRPG初心者でも楽しめると思います。

『Dream Tactics』は、PC(Steam)/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。

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