2024年5月11日、中華網は、広東省の街でまるで天に穴が空いたようにごく一部の場所だけ雨が降る珍現象が発生したとしてネット上で注目を集めたと報じた。
記事は、中国のネット上で9日、同省仏山市禅城区麗晶新村周辺で車道1車線程度の幅の範囲内のみ雨が降ったとする動画が急速に拡散したと紹介。ネットユーザーからは「史上最も小規模な雨」「天が破れて穴が空いたみたいだ」「あそこの雲だけ機嫌が悪かったみたいだな」「天空にバグが発生したようだ」といった感想が寄せられたと伝えた。
記事が掲載した画像では、片側1車線の道路の半分だけ路面が濡れており、この部分を通りかかったバイクのドライバーが驚いたように空を見上げている様子が写っている。また、別の画像ではごく一部の場所だけ雨が激しく路面に打ち付ける様子も見えた。
ネットユーザーから「天空のバグ」と形容されたごく局地的な雨の現象について同市の気象当局は「動画や当時の気象データからは、本当に局地的な降水があったとは断定できない」としつつ、ごく局地的な場所で雨が降るケースは非常に珍しいわけではなく、特に夏や秋に気温の上昇に伴う対流によって雲が発生した場合には局地的な雨が降る可能性があること、地形によって気流に渦が起こり局地的な降雨が発生しやすくなることなどを紹介している。（翻訳・編集/川尻）
