親と意見が合わず、衝突することってありますよね。こちらの意見も聞かず、一方的に古い価値観を押し付けようとする親も中にはいるようで……? 今回は知人から聞いた、結婚に対して古い価値観をもった母親のエピソードをご紹介します。
古い価値観の母親
私の母は昔ながらの古い価値観をもっています。
私には27歳の娘がいるのですが、娘がまだ結婚していないのが気に食わないらしく、会うたびに
「結婚はまだか」と小言を言ってくるのです。
娘は結婚願望が今のところないらしいのですが、私としては結婚はしてもしなくても本人の自由だと思っています。それよりも、『本人が幸せならそれでいい』という考えでした。
「まだ結婚できないのか」
先日、私1人で実家に出向いたときのこと。
「娘ちゃんは、まだ結婚できないの?」
母のこのセリフ、もう何度も聞いて慣れています。
「まだ結婚に興味ないってさ」といつもと同じ返事をすると、
「娘ちゃんはあんなにかわいくていい子なのに、結婚できないなんてねぇ」と、興味がないと言っているのに、できないと勝手に変換する母。これもいつものことでした。
『女性は結婚したいはず』という固定概念が強く、『結婚したくない女性が存在する』という考えが、母にはありませんでした。
幸せは本人が決めるもの
すると「はあ。娘ちゃんはなんて不幸なんだ。かわいそうに」と言い出す母。
この発言にさすがにイラっとした私は、
「幸せかどうかは、娘本人が決めるの。お母さんの価値観で、勝手にかわいそうとか不幸とか決めないで。あと、何度も言ってるけど、結婚したいと思っていない人もいるの。お母さんとみんなが同じ価値観なわけじゃないから。」
娘を勝手に「不幸でかわいそう」と言われたのがどうしても納得できず、私は母に反論しました。
理解していないんだろうな
「私は娘ちゃんのためを思って」などと言う母。
娘のためを思うなら、自分の価値観ではなく、娘の価値観を大事にしてほしい、と思いました。
今まで、何度も結婚に対する価値観について話し合いをしましたが、母は絶対に意見を変えません。母の価値観は根強く、何度言っても理解されませんでした。
きっと、次に会ったときも、またこのやりとりをするんだろうなと思います。
まとめ
孫のためを思ってのことなのはわかりますが、本人の気持ちを無視して「不幸だ」と決めつけてしまうのはどうなのでしょう。『幸せは自分で決める』本当にその通りだと思います。ときには人のアドバイスも大切ですが、誰かの言葉ではなく、自分の価値観を大切にしていきたいですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:橘るい