新緑まぶしい奥入瀬渓流、涼求め観光客散策 青森・十和田市

鮮やかな新緑が広がる奥入瀬渓流=11日午後、十和田市

 11日の青森県内は高気圧に覆われ、各地で気温が上がった。青森地方気象台によると、各地の最高気温は三沢28.6度、三戸28.5度、青森28.4度、五所川原28.1度、弘前27.7度など。23観測地点のうち14地点で今年最高だった。新緑の季節を迎えている奥入瀬渓流(十和田市)では、観光客らが涼しげな清流沿いを散策する姿が見られた。

 十和田市は26.9度と夏日。標高約200~400メートルの流域はトチノキ、サワグルミ、カツラなどの広葉樹が生い茂り、涼風に若葉が揺れた。エゾハルゼミや野鳥の声が響く中、全長約14キロの遊歩道を家族連れらが思い思いのペースで散策。途中の滝や岩壁などで記念撮影をしながら、緑のトンネルを満喫していた。

 友人5人で初めて訪れた東京都の佐藤宏美さん(61)は「心地よい風や音、匂いを感じて心の洗濯になったよう。いろんな緑があってこの季節ならでは」と笑顔だった。

 同気象台によると、12日も気温は上がる見込みで、主な地点の予想最高気温は青森と八戸27度、弘前26度、むつ25度、深浦23度。

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