フィリピン、中国人へのビザ規制強化―シンガポールメディア

フィリピン外務省は9日、外国人の不法入国や不法滞在につながった不正入国申請の発覚を理由に、中国人に対する査証(ビザ)規制を強化すると発表した。

シンガポール華字メディアの聯合早報によると、フィリピン外務省は9日、外国人の不法入国や不法滞在につながった不正入国申請の発覚を理由に、中国人に対する査証(ビザ)規制を強化すると発表した。

ヘスス・ドミンゴ外務次官は、この措置について「詐欺行為と戦うことを目的としたもので、国家安全保障問題とは関係ない」とし、フィリピン・オフショア・ゲーミング・オペレーター(POGO)関連犯罪の被害者である中国国民を保護するためのものと述べた。

ドミンゴ氏は、ビザ規制強化の目的について、質の高い観光客をより多く呼び込み、不良な人々の入国を減らすことだと述べた。同氏はまた、中国のフィリピン領事館職員が直面している主な問題は、申請者が虚偽の書類を提出することだとも述べた。

新たな要件では、ビザ申請者は身分証明書としての社会保険証明書、銀行取引明細書、フィリピンのホストからの公証されたサポートレター、ホテルと航空券の予約の証明書などの提出を求められる。

ドミンゴ氏は「団体ツアーで旅行する人は同時に到着し、同時に出発する必要がある」と強調した。

香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストは「南シナ海の領有権問題を巡って両国が激しく対立しているため、フィリピンのこの動きは中国政府の報復行動を引き起こすと予想される」と伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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