元PFP最強ロマチェンコが世界返り咲きで復活! 11回TKOでカンボソス撃破、36歳が左ボディー一閃

ジョージ・カンボソスJr.に11回TKO勝ちし、世界王座返り咲きを果たしたワシル・ロマチェンコ【写真:Mikey Williams/Top Rank】

ロマチェンコVSカンボソス

ボクシングのIBF世界ライト級王座決定戦12回戦が12日、オーストラリア・パースで行われ、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)がジョージ・カンボソスJr.(豪州)に11回TKO勝ちした。元世界同級3団体統一王者同士の一戦。約3年7か月ぶりの世界王座返り咲きを果たした。戦績は36歳のロマチェンコが18勝(12KO)3敗、30歳のカンボソスが21勝(10KO)3敗。

サウスポーのロマチェンコは序盤から積極的に手数を出した。打ち続けながら相手の反撃は受けない持ち前のボクシングを発揮。6回に右ボディーを受けて後退したが、以降もリズムに乗ってカンボソスを翻弄した。11回に左ボディーでダウンを奪取。再開後も連打を浴びせ、相手陣営からタオルが投入されると同時にレフェリーがストップした。

ロマチェンコは階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」のかつての絶対的王者。「ハイテク(精密機械)」の異名を持ち、超高精度のパンチや抜群のスピードと技術で相手に何もさせずに勝つ試合を積み重ねてきた。

しかし、2020年10月にテオフィモ・ロペス(米国)に判定負けで王座陥落。再起したが、22年4月にロシアに侵攻を受ける母国の軍隊に入るなど不遇のキャリアを過ごした。リング復帰した同年10月に再起後3連勝を飾ったが、昨年5月の4団体統一王者だったデビン・ヘイニー(米国)に判定負け。今回が1年ぶりの再起戦だった。

カンボソスは21年11月にロペスから3団体統一王座を奪取。だが、22年6月にヘイニーとの4団体統一戦に敗れ、3つの王座を手放した。同年10月の再戦でも判定負け。今回が再起後2戦目だった。

THE ANSWER編集部

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