初優勝は「また来週っ」 佐久間朱莉は荒天にも阻まれ失速

佐久間朱莉は難コンディションで四苦八苦。初優勝はまたしてもお預けとなった(撮影:米山聡明)

<RKB×三井松島レディス 最終日◇12日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6305ヤード・パー72>

「うまくいかなかったです」。首位タイから出た佐久間朱莉だったが、1バーディ・6ボギーの「77」と崩れ、またしても初優勝はお預けとなってしまった。

荒天を考慮し、セカンドカットを実施したうえで行われた最終日はスタート時間も当初予定されていた午前7時から午前6時30分に前倒しされた。イレギュラーなできごとのなか「特に普段と変わらず臨めていたと思うんですけど…」と平静を保っていたつもりだが、気持ちとは裏腹に普段通りのプレーをさせてはもらえなかった。

「チャンスのパー5でボギーが多かった。あまりいい流れに持っていけなかった」。パー5はスタートの1番でボギーを喫すると、4番でもスコアを落としてしまう。5番パー4でバーディを奪い仕切り直しといきたかったが、その後もボギーの連鎖は止まらない。「4番くらいからですかね、そこで落としてしまったのでもったいなかった」。悪い流れに拍車をかけた4番がひとつのターニングポイントになってしまった。

和白に降りしきった大雨も、佐久間の敵として立ちはだかった。「雨で飛ばなかった。(球が)滑らないように気をつけながらやっていたんですけど大変でした」。さらに「(天気が)荒れてるなら耐えればいい思っていたんですけど、自分が崩れてしまったので、そこは反省かなと思います」。トップ10入りも逃すトータル2アンダー・13位タイという結果を噛みしめた。

同じ条件のなか、スコアを伸ばした同組の岩井千怜と山下美夢有の後塵を拝してしまったが、それでも「また来週っ(笑)」と最後に笑顔を見せた佐久間。何度も悔し涙を流してきたが、その表情を見ると雪辱を果たすチャンスはすぐにやって来そうだ。(文・齊藤啓介)

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