「悔しい」「反省」 山下美夢有と佐久間朱莉はともに“雪辱”ならず

雪辱の機会は再び1年後に持ち越し(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子◇RKB×三井松島レディス 最終日(12日)◇福岡CC 和白コース(福岡)◇6305yd(パー72)◇雨(観衆1285人)

優勝した岩井千怜と首位に並んで最終組を出た山下美夢有と佐久間朱莉は、ともに前半からリードを許す展開に終始した。2番(パー3)でバーディを先行されて以降、岩井を捉えることなく18ホールを終了。ともに“雪辱”はならず、最終グリーンで岩井の優勝を見届けた。

前年大会で山下は、岩井、姉・明愛との3人プレーオフで岩井に敗れ涙した。それから1年、早くも雪辱の機会が訪れた最終ラウンドは2バーディの「70」にとどまり、優勝スコアに3打届かない通算9アンダーの2位タイに終わった。

終盤17番のバーディにも笑顔はなかった(撮影/和田慎太郎)

「パットが入りませんでしたね」と最終日のポイントに挙げていたグリーン上で苦戦。前半2番(パー3)から4番(パー5)まで4m前後のチャンスを続けて外し、5番までに負った3打のビハインドが重くのしかかった。「自分のストロークはできていたけど、読みとタッチが合っていなかった」と反省点は明確。大雨によるグリーンの変化も「むしろボールが止まってくれてピンをデッドに狙えた」とメリットに捉え、言い訳にはしなかった。

2年連続で同じ相手に惜敗したことには「悔しいは悔しいけれど、私自身のショートゲームのレベルをもっと上げないといけない。また来年、頑張れればと思います」と話した。

最後まで優勝争いに加われず(撮影/和田慎太郎)

一方、前週のメジャー「サロンパスカップ」で今季2度目の2位。初優勝まであと一歩が遠い佐久間は通算2アンダーの13位に大きく後退し、またも初タイトルはお預けとなった。この日は「なかなか上手くいかなかったです」と序盤からスコアを崩す展開になり、前半アウトを終えて首位に7打差と優勝争いから脱落。パーオン率56%(10/18)、グリーン上では32パットを費やし、1バーディ、6ボギーの「77」は最終日の今季自己ワーストスコアだった。

首位スタートから大きくスコアを崩した(撮影/和田慎太郎)

「(天気が)荒れた方が耐えればいいかなと思っていたけど、自分が崩れてしまったので、そこは反省だと思う」と、断続的に降り続いた雨と強風を味方にできず。パーオンを逃がし、2.5mのパーパットを外した前半4番(パー5)のボギーを特に悔やんだ。「もう1回。また来週」。雪辱の機会は、きっとすぐにやってくる。(福岡市東区/塚田達也)

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