【近畿日本鉄道】新型一般車両「8A系」が2024年10月にデビューへ 2025年度には大阪線・名古屋線・新大阪線にも投入

近畿日本鉄道は、2024年に秋に投入することを発表していた新型一般車両について、2024年10月からを運行を開始することを発表した。

新型一般車両の形式は「8A系」。10月からは、奈良線・京都線・橿原線および天理線で運行を開始する。

車両の外観は、赤とグレーのツートンカラーを採用。「ツートンカラーの近鉄らしさを踏まえ、ご利用の皆さまに身近に、親しみを持っていただける新しいデザイン」としたという。

車内には、ベビーカーや大型荷物を持ち込む利用者も着席して過ごせるスペース「やさしば」を、車両中央の乗降扉付近に1両あたり2か所設置。

このスペースには、キャリーバッグ・やスーツケースなどのキャスターのひとつを掛けて荷物を動きにくくするストッパーを設置した。

また、夏期や冬期の車内保温のため駅に長時間停車すえう際に個別に扉の開閉ができる「扉個別開閉スイッチ」を近畿日本鉄道(※ケーブルカー除く)では初めて採用した。

そのほか、車内では利用状況に応じてロングシートとクロスシートの切り換えが可能な「L/C シート」を採用。1両のなかでロングシートとクロスシートを混在して配置することも可能としている。また、多言語表示が可能な扉上の大型液晶ディスプレイの設置、各車両に優先座席の設置(うち1か所は車いすスペースを併設)、防犯対策として防犯カメラを1両あたり4カ所設置し、乗務員と通話ができる非常通話装置を1両あたり2カ所設置する。

新型一般車両「8A系」は、2024年度は4両編成12本 計48両を奈良線・京都線・橿原線・天理線などに順次投入し、2025年度に大阪線・名古屋線・南大阪線にも投入を予定する。

【画像提供:近畿日本鉄道】

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