「もっと早く打ってたよ」「リチャードにも、勇にも」「雨の方が考えること多い」ソフトバンク小久保監督、試合中止で一問一答

練習で笑顔を見せる小久保監督(撮影・栗木一考)

◆ソフトバンク―オリックス(12日、平和リース)=雨天中止=

今季2度目の5連勝中のソフトバンクは今季初の雨天中止で水入りとなった。球場近くの室内練習場で全体練習を行った。小久保監督の主な一問一答は以下の通り。

―年に一度の鹿児島で試合をしたかった。

「そうね。オープン戦では来ているけどね。こればかりは。(雨男の)大関が先発だったし」

―栗原の調子が上がってきた。

「反対方向に打球が伸びるようになってきた。反対方向に打っていたけど、あんまり伸びない、こすった打球が多かったのが、それが伸びだしている。本来、どっちかっていうと後ろの肩(左肩)が出たがるので。それが少し収まってはないんでしょうけど、反対方向に押し込みができているような気がします」

―一発にも期待。

「オープン戦はポンポンとホームランが出たのにね。なかなかシーズンに入ってホームランが出ていないのは、彼にとっても気持ち悪いでしょう。でも、ホームランよりも逆方向に伸びる打球が増えてきたのは一つの良い兆しだと思います。昨日の(中前)タイムリーとかも、悪い時だったら引っかけてセカンドゴロの球。あの辺の球を向こうにアプローチできだしたのはいい傾向だと思います」

―現役時代もシーズン1号が出るまでは我慢だったのでは。

「こんなに打たなかったシーズンないから分からん。もっと早く打ってたよ」

―三塁は栗原とリチャードを競わせる。

「いや、そんなことないですよ。基本的には栗原です。でも、リチャードにもチャンスを与えてやりたいし、(野村)勇にしても。頭でちょっと使ってやりたいなっていうのは当然ありますよね」

―ここまで故障者も少ない。DHの運用もうまくいっている。

「それはあんまり関係ないかな。ウォーカーが落ちたからそうなっただけで。もちろん体調の把握はしていますけど、柳田にしても、近藤にしてもやっぱり競っているゲームでは最後まで出てもらっている。そういう中でちょっと疲れが回っているなと思ったら、今はうまくDHで回せていますけど。体調管理の把握が一番。それは本人とトレーナーと話しながらやっています」

―何度も繰り返しているが鍵を握るのは投手。

「もちろん、もちろん。ただ、今年の日程は何回も言うんですけど、6連戦が少ないんですよ。だから先発陣の決めかねているところって、空いている枠に3人、4人(候補が)いるので、そういう現象が起こっている。それはある程度決めてやらんとね。本人たちが次、どこで投げるか分からないと調整が難しいので。今日、明日には伝えます。後半戦も夏場で暑くなりますけど、連戦っていうことに関しては9連戦の前に6連戦が2回だけしかないので。比較的その辺は今の先発陣の数がいれば、しのげそうだなって感じです」

―イニング途中での投手交代がほとんどない。

「シミュレーションして、こうなったらいくよとは言ってますけどね。用意はしているんですけど、たまたまそうはなっていない。ここまでとか、このバッターからは誰って決めていても、たまたまそうはなっていないっていうだけなので」

―投手陣は間隔が空くのは大変。

「ピッチャーは今日の中止でいろいろ考えようって言っていたので。今日投げ終わっていたら別のパターンがあったので、それはこれから最終的に詰めます。雨の方が考えることが多いです」

© 株式会社西日本新聞社