【新日本】ジョン・モクスリーが海野翔太下しIWGP世界王座V3も… EVIL乱入でベルトがまさかの〝暗黒化〟

ジョン・モクスリーのベルトをスプレーで黒く塗るEVIL(新日本プロレス提供)

新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)が海野翔太(27)の挑戦を退け3度目の防衛に成功した。

4月の米シカゴ大会でのベルト奪取時に自ら指名した弟子との王座戦に臨んだモクスリーは、至宝奪回に燃える海野の猛攻に苦戦を強いられた。場外に設置したテーブルに乗せられると、コーナー最上段からのダイビングエルボードロップを投下され大ダメージ。雪崩式デスライダーでマットに叩きつけられたモクスリーはデスライダーで反撃に転じるも、ブレイズブレイドを浴びて主導権を奪い返すには至らない。

互いに譲らない両雄は壮絶な打撃戦を展開する。モクスリーがジャーマンで投げ捨てれば、海野はハーフネルソンで反撃。ならばとモクスリーはラリアートからデスライダーを決めるが、3カウントは奪えず変型デスライダーで反撃を許した。

さらに旋回式デスライダーまで浴び窮地に追い込まれたモクスリーだったが、後頭部へのブレイズブレイドからの正調デスライダーだけは許さない。カーブストンプで形勢逆転に成功し、最後は高角度デスライダーで激闘に終止符を打った。

試合後のリング上では師弟が座礼で健闘をたたえ合った。しかしこの感動的な場面をぶち壊したのが「ハウス・オブ・トーチャー」のEVILだ。成田蓮とともにリングに乱入すると、モクスリーと海野を襲撃。「ヘイ、ジョン・モクスリー、フ〇ック・ユー。ネクスト・チャレンジャー、イズ・ミー。アイ・アム・リアルIWGPヘビーウエートチャンピオン。ネクスト・チャレンジャー・イズ・ユー」と、なぜか自身が本物の王者だと主張すると、団体最高峰のIWGPベルトを黒スプレーで真っ黒に塗りつぶしてしまった。

EVILは「アイ・アム・リアル・ニュージャパン・プレジデント。そういうことだよ、分かったか。よく覚えとけ」と理不尽な発言を連発し退場。モクスリーとEVILによるIWGP世界王座戦は不可避な状況となった。

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