ひろゆき、首相になったら「地方は高速道路300キロまでOK」に集まる賛否…大王製紙元会長・井川意高氏とは再び “場外乱闘” に

写真:Pasya/アフロ

5月10日、実業家のひろゆき氏が『Abema Prime』(ABEMA)にリモート出演。人口減少と東京一極集中により、地方の自治体が将来的に消滅危機にあることについて、持論を述べた。

番組で、出生率を改善させている島根県の丸山達也知事は、「日本全体の問題を自治体の問題であるかのようにすり替えるのは間違っている。東京に人が集中している構造は、国が放置しているから引き起こされている」と怒りをにじませた。

ひろゆき氏は国の問題であることに賛同しつつ、「たとえばアメリカの場合、州によって法律も違う。オレゴン州に行くと、税金がめちゃくちゃ安い。テキサス州に行くと、普通に銃とかショットガンを持って歩いていい。州によってルールや文化が違う。そういうシステムを日本では作れない」と問題提起。

続けて、もし総理大臣になったらどう改善するか、という問いかけに対して、こう持論を展開した。

「僕だったら、島根の法人税を、めっちゃ安くします。東京に本社を置くと法人税50%かかるところを、島根に置くだけで法人税10%ってなったら、本社をそこにする人っていっぱいいると思う。

そこでバンバンお金が入ったら、そのあとに、高速道路は300キロまでOKにします。めちゃくちゃお金を使って、速く走れる高速道路を作って、スポーツカーとかバンバン走らせて、『この広い土地で高速道路でスポーツカーを走らせるの楽しいよね』ってなると、金持ちが寄ってくるじゃないですか。

そういう形で、地方の特色をいかに作るかやらなくちゃいけないのに、いまの法律上、国が決めたら変えられないのが問題だと思う」

Xでは、ひろゆき氏が「高速道路は300キロまでOKにします」と、総理大臣になったときの “公約” を掲げたことに賛否が渦巻いた。

《いいこと言うじゃん!そうだよ、軽自動車走行禁止にして通行料3倍とかでもいいと思います》

と賛同する声もあれば、危険性を指摘する声も。

《例えば山陽自動車道とか走ったことあるんだろうか。 たぶん事故車が宙を舞う》

《机上の空論ですね。ICの合流地点で事故が多発するでしょうから!》

すると、ひろゆき氏は翌11日、自身の「X」にこう書き込んだ。

《“高速道路を最高速度を300km/h”に「事故が多発する」と言われますがドイツのアウトバーンは300km/hどころか速度無制限です。事故が多発してるわけでもありません。そういう環境でポルシェが作られるのです。》

この投稿にツッコミを入れたのが、大王製紙の元会長で、実業家の井川意高氏だ。同日、自身の「X」にこう書きこんだ。

《ひろゆきがまた無知を晒しとるわ 高速道路には理論的な設計最高速度というものがあるんだわ 道路工学も自動車の限界旋回速度を決定する物理法則K=1/2mv2も限界Gも知らないで口を開くなよな 自動車は直進だけする物体じゃないんだわ》

4月末にも、ひろゆき氏が『Abema Prime』で「刑務所入っている人に、大卒はほぼいない」と持論を語ったことに、井川氏は自身の「X」で《オレ 東大出たけど 刑務所入ったぞ》とツッコミを入れ、《すげえ!ひろゆき氏を 光速論破!》などと話題になっていた。

再び起きた “場外乱闘”。ひろゆき氏は、井川氏のツッコミに対し、「X」でこう反論した。

《国家の将来設計の話をしてます。300km/hで走れる高速道路を作りたい自治体が出た時に作れるようにするという話しです。「今は出来ない」から「将来も出来ない」と考える井川さんのような人が少ない国の方が進歩するでしょうね。》

いまのところ井川氏からの再反論はなし。だが、2人の “場外乱闘” は今後も目が離せなくなりそうだ。

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