水原一平被告のドラマ化に見解 デーブ・スペクター「金を払ったら映画会社も大ひんしゅく」

水原一平被告

テレビプロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが12日、TBS系「サンデージャポン」に生出演。ドジャース・大谷翔平投手(29)の元専属通訳だった水原一平被告(39)の違法賭博を巡るスキャンダルが、米国でテレビドラマ化されることに言及した。

制作を担当するのはオスカー作品「ラ・ラ・ランド」などで知られる米大手映画会社「ライオンズゲート」のテレビ部門。大谷がメジャー移籍後、スター街道を歩み、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の大型契約を結んだが、その後、違法賭博の借金返済のために水原被告が大谷の口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を盗んだ事件が発覚し、銀行詐欺罪などで訴追されて裁判にかけられるまでをドラマ化する予定で、シリーズ化も念頭に置かれているという。

今回のスピーディーな制作発表にデーブは「他のところがやる前に、早い者勝ちなんです、こういうのは」とし「大谷さん、ファンにとってうれしいことではないと思う。やってほしくないと思います」と語った。

さらに「完全に仮名にしてフィクションなら許可はいらないし、ドキュメンタリーだったらニュースで実際に起きたことだからいい。ドラマ化して実名などでやるんだったらいろんな承諾が必要だし、試合の映像は借りられないと思うので。そこをどうするか」と持論を展開した。

続けて「今、日本を題材にした作品はとにかくウケている。ハリウッドはドジャースの庭みたいなものなので、身近に感じて〝やろう!〟となったと思う」と指摘した。

ドラマの契約金が水原被告の収入となる可能性についても言及。「ニューヨークで連続殺人事件があった時に、それをきっかけに犯人が出版権などで収益を得てはいけないという法律まで作った。今いろんな州にあるけど、ただ、今回は凶悪事件でもないし、カリフォルニアの場合ケース・バイ・ケース」と説明し「ただ、仮に水原被告にお金を払ったら、映画会社も大ひんしゅくを買う。あんまりいいことはない」との見解を示した。

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