父の影響を受けたジャスティン・クライファート「挑戦することが好きになった」6リーグを経験したこれまでのキャリアを振り返る

写真:今季ここまで9G2Aを記録しているジャスティン・クライファート(右)

かつてアヤックスやバルセロナで活躍したパトリック・クライファート氏を父に持つ、ボーンマスのジャスティン・クライファート。17歳でアヤックスのトップチーム、18歳でオランダ代表デビューを飾り、順風満帆なキャリアを積むかと思われたが、ここまでの道のりは平坦ではなかった。

父が有名なサッカー選手で、その息子のジャスティン・クライファートは「あのような父親がいれば、サッカー選手になりたいと思うはずだ。成功できない人が多い中、僕は成功できたことを幸運に思う」と、イギリス『Mirror』のインタビューに応じ、これまでのキャリアを振り返っている。

アヤックスでトップチームデビューを飾り、台頭したクライファートは、2018年の夏にローマへ移籍を果たした。しかし加入後まもなく、エウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督とスポーツディレクター(SD)を務めていたモンチ氏が、クラブから去ったことで難しい時期を過ごすことになった。RBライプツィヒ、ニース、バレンシアとレンタル生活を送った後、今シーズンからボーンマスに完全移籍で加入した。

「大きな一歩を踏み出すことを決意し、イタリアへ行ったが、計画通りには進まなかった。僕が19歳の時に、監督が去り、僕を獲得したSDが去った。『いい練習されすれば、試合に出場できる』というものではないのは、わかるだろうか」

「僕はこうしたことから学び、挑戦することが好きになった。今いる場所に満足しているし、これまでの経験は僕のバックパックの中に入っている。それらを必要な時に活用できるように、今までの日々に感謝したい」

ジャスティン・クライファートは、今シーズン34試合に出場し9G2Aを記録。所属したすべてのチームで得点を挙げており、6大リーグで得点した史上初の選手となった。ボーンマス加入に関して「僕に大きな将来性を感じてくれるクラブの一員になりたかった」と移籍理由を明かし、さらなる活躍を誓っている。

「僕らは順位をさらに上げ、欧州大会出場に近づくことができるチームだ。子供の頃に見た映画(『In Orange』オランダ映画。邦題は『天国へのシュート』)と同じくらい感動的な物語を歩みたいと考えているよ」

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