日本ハムが劇的逆転サヨナラ勝ちで同一カード3連勝 誕生日の伏見が同点打→水野がサヨナラの右前適時打「やったぜー!!」

 9回、サヨナラ打を放ち、ナインから手荒く祝福される水野(中央上)=撮影・中島達哉

 「日本ハム6-5ロッテ」(12日、エスコンフィールド)

 日本ハムが今季3度目のサヨナラ勝ちでロッテに同一カード3連勝。貯金を再び最多タイの「5」とし、首位・ソフトバンクとのゲーム差を5.5に縮めた。

 2点を追う九回だ。無死一塁からマルティネスが左中間フェンス直撃の適時三塁打で1点差に迫ると、敵失と四球で無死満塁と好機を拡大。ここでロッテ守護神の益田をKOした。

 マウンドには鈴木が上がった中、加藤豪は見逃し三振。ここで新庄監督は34歳の誕生日を迎えた伏見を代打起用。見事に左前に同点適時打を放つと、水野が「何も覚えてないです」と右前にサヨナラ打を放った。

 試合後、2人は「やったぜー!!」と絶叫し、スタンドは大歓声。水野は「これが今年のファイターズの野球です」と誇らしげに胸を張り、一本締めを行った。ヒーローインタビューでは「簡単に負けないというか、勝ちきれるゲームをどんどん増やしていけるように頑張ります」と力を込めた。

 この日は先発の伊藤が踏ん張れなかった。初回、岡に先頭打者本塁打を被弾。その後、味方が逆転したが、四回に山口、藤岡の適時打など4安打を集中され再逆転された。同点に追いついて迎えた六回には、再び岡にソロ本塁打を浴びた。

 「甘く入ったボールをことごとくとらえられました。最低限の仕事ができず悔しいです」とコメント。味方の援護後に失点する形で、6回7安打4失点。今季7回目の登板にして初めて6回を投げ自責点3以下のクオリティースタートを逃した。九回には斎藤友が押し出し四球を与えてダメ押し点を献上していた。

 それでも劇的なサヨナラ勝ちで同一カード3連勝。前カード、敵地でのソフトバンク3連戦で3タテを食らっていたが、見事に本拠地でダメージを払拭した。

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