「原発あれば取り返しつかず」 首長会議が石川・珠洲を視察

珠洲原発の建設予定地近くで隆起した海岸を前に案内する北野進さん=12日午前、石川県珠洲市

 市区町村長経験者らでつくる「脱原発をめざす首長会議」のメンバーは12日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市を訪れ、「珠洲原発」の建設予定地だった高屋地区を視察した。海岸が隆起するなどの被害が出ており、参加者は「原発があったら取り返しのつかないことになっていた」と感想を語った。

 珠洲原発は、珠洲市の高屋、寺家の2地区に関西、北陸、中部の電力3社が共同で建設する計画だったが、地元住民の反対で2003年に凍結した。

 高屋地区の建設予定地近くは、今回の地震で海岸が約2メートル隆起し、大規模な土砂崩れも発生した。

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