驚異の“セ5冠”、中日25歳は「3冠王狙える」 進化示す衝撃数値…12球団1位の「10.7」

中日・細川成也【写真:矢口亨】

中日・細川は安打、本塁打、二塁打、塁打、長打率でリーグトップ

昨季ブレークした中日・細川成也外野手が今季、より一層進化した打棒を披露している。ここまで44安打、8本塁打、10二塁打、78塁打、長打率.553はリーグトップ。ファンは「神最高です!」「恐ろしい打者になった」と声をあげている。(成績は全て11日終了時点)

細川はここまで全36試合に出場。打率.312、23打点、OPS.915はリーグ2位につけており、3冠王を狙える位置にいる。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータを見ると、昨年と比較して大きく良化した数値がある。

ストレートに対する得点貢献を表す指標「wFA」で、細川は10.7。12球団でトップの数値となっている。昨年の同数値はリーグで16番目の1.8だった。速球をしっかり捉えられるようになったことが更なる進化の要因の1つのようだ。

2016年ドラフト5位で明秀日立高からDeNAに入団した25歳は、入団当初から大砲候補として期待を集めた。しかし、在籍6年間で6本塁打。能力を発揮できずにいたが、現役ドラフトで移籍した昨年は打率.253、24本塁打、78打点をマークし、オールスターにも初出場を果たした。

止まらぬ打棒にファンも驚嘆。「ホームラン王取って欲しい」「ここまでやるとは」「ヤバい成績」「3冠王も狙える」「とんでもない成績」「輝いている」「日本を代表する打者になりつつある」とSNSにはコメントが寄せられている。和製大砲は今季、どんな数字を残すだろうか。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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