坂井隆一郎 今季初戦で10秒20で優勝 体調不良で出遅れも大会2連覇「自分が強くなる期間」

 男子100メートル決勝で優勝した坂井隆一郎(撮影・中田匡峻)

 「陸上・木南道孝記念」(12日、ヤンマースタジアム長居)

 男子100メートルは坂井隆一郎(大阪ガス)が10秒20で昨年に続き連覇した。「納得いくタイムではなかったが、グランプリでケガなく勝ち切ることができたのはよかった」と笑顔をみせた。「決勝はしっかりスタートを決めてそのまま逃げ切るプランを実行できた」と持ち味を発揮。冬季練習でスタート練習を積んだ成果をみせた。

 4月に体調不良と腸腰筋の炎症などで出遅れ、今季初の公式戦となった。「少し焦りもあったが、自分が強くなる期間が1カ月増えたとプラスに捉えて、これから試合に取り組んでいく」と説明した。今後は19日のセイコーGPを予定。「パリ五輪で個人種目と4×100メートルリレーも目指して、9秒台を出していきたい」と設定した。

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