阪神・岡田監督「そら才木さまさまよ。ハッキリ言うて」完封勝利の才木を大絶賛 九回続投の理由も明かす

 完封勝利の才木を迎える岡田監督(撮影・金田祐二)

 「DeNA0-1阪神」(12日、横浜スタジアム)

 阪神・岡田彰布監督は完封勝利の才木に「そら才木さまさまよ。ハッキリ言うて」と大絶賛。あえて九回もマウンドに上げたのは状態を判断しての策と明かした。

 指揮官は「六回くらいからようなってきたよな。風で高めが伸びてた。だから六回くらいから安心してた」と言う。初回は三者凡退。二回は2死からの連打で一、三塁とされたが、11日に5打点を許した京田を中飛に仕留めた。三~六回は四球による走者1人しか出さなかった。

 七回は無死から宮崎の左前打と、牧の四球で無死一、二塁とした。それでも筒香を150キロの直球で二ゴロ併殺。11日に決勝弾を許した元メジャーリーガーにも仕事をさせず、続く桑原も二ゴロに仕留めた。

 八回2死でも打席に立ち、100球を超えた八回も続投した。八回2死は代打・度会の3球目にこの日最速の153キロを計測し、7球目の151キロの直球で空振り三振。バックスクリーンを向いて力強くほえ、グラブをたたいてベンチへ戻った。

 完封は4月21日・中日戦以来。この試合は7回降雨コールドゲームだったため、9回を投げての完封は23年6月4日・ロッテ戦で佐々木と投げ合って以来となった。

 前日は11得点を奪われての大逆転負け。ブルペンでは桐敷を発熱で欠くなど緊急事態だっただけに、岡田監督は「そら大きいよ。球数的にもな。バテがないというか、ようなっとったからな」と称賛を惜しまなかった。

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