Jリーグに旋風巻き起こすイラン人ストライカーが王者神戸と初対戦 J1福岡のシャハブ・ザヘディ「われわれのサッカーができるように」

練習前に通訳を交えて小田(中央)と談笑するザヘディ(右)

J1アビスパ福岡は15日、アウェーで首位の神戸と戦う。12日は福岡市の雁の巣球技場で練習を公開。来日10試合で6ゴール2アシストのイラン人ストライカー、シャハブ・ザヘディ(28)は昨季覇者との自身初対決を前に「神戸をリスペクトしつつ、われわれのサッカーができるように頑張ります」と意気込んだ。

3―2の勝利で9位に浮上した11日のアウェー京都戦では佐藤凌我の先制ゴールをアシスト。セカンドボールを拾い、自らペナルティーエリア内にドリブルで運んで緩やかなパスを佐藤に流した。「(京都戦に向けた)プランとしてトレーニングしてきた形だったので良かった」と振り返った。

4月20日のホーム磐田戦ではゴールから同様の角度、距離を自ら打って決めたが、今回はパスを選択。「(自分でシュートするより)凌我(へのパス)の方が点を取る可能性が高いだろうと思いました」と意図を明かした。

ザヘディも後半に紺野和也のクロスにヘディングで合わせた。これは相手GKの好セーブに阻まれたが、好調をキープしている。

長谷部監督は「(味方との)パスが行き来するようなシーンが増えてきている。人にパスをした方がという判断ができる。本当にストライカーですよね」と信頼を口にした。Jリーグ初のイラン国籍選手としての注目に結果で応えてきたストライカーが、王者との戦いで評価を揺るぎないものにする。

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