8戦無得点パリ世代のエースが見据える“トンネル”の脱出「自分が点を取らないと意味がない」

柏の細谷真大【写真:徳原隆元】

柏FW細谷は今季無得点の状況が続く

柏レイソルは5月11日、J1第13節でFC東京と対戦し、3-3で引き分けた。前半を1-3で折り返したが、後半に数的優位の状況で猛反撃を見せて同点に追いついた。多くのチャンスを作れていただけに、あとはエースの1点が出ればというゲームになった。

昨季J1で14得点した細谷真大だが、今シーズンはノーゴール。U-23アジアカップに出場していたとはいえ、この試合を終えて8試合で無得点となっているが、ゴール以外では、しっかりチームに貢献した。前半アディショナルタイム、相手の最終ラインのDF森重真人からボールを奪い、GK波多野豪の一発退場を誘発したプレーは、引き分けるのに大きな意味を持つプレーだった。

この場面について細谷は「一つ切り返されたシーンがあったので、二個目でうまく対応して奪いきれた。ゴールにつながれば良かったですけど、最低限のことはできたと思います」と話したが、試合全体の出来については「ゴールもないですし、一人少ない中で点を取れていないことは、この先上にもいけないと思っているので、自分が点を取らないと意味がないのかなと思います」と、悔しさを露わにした。

U-23アジアカップでは、準々決勝、準決勝で2試合連続のゴールを挙げていた細谷。「手応えはありますし、またすぐ連戦なので良い準備をしたい。いつでも(点を)取れるような準備はできていると思いますし、一つ入れば変わると信じたい。代表でも良いイメージを持って帰ってこられたので、どん欲に狙っていきたい」と、待たれる今シーズン初ゴールに向けて語っている。(河合 拓 / Taku Kawai)

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