7試合ぶり勝利にミラン指揮官が安堵「勝つことは非常に重要だった」

久々に勝ち点3を積み上げたピオリ監督[写真:Getty Images]

ミランのステファノ・ピオリ監督が快勝を振り返った。イタリア『スカイ・スポーツ』が伝えた。

来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場を確定させたものの、公式戦6試合勝利なしと白星から遠ざかる2位ミラン。立て直しを期した11日のセリエA第36節では、カリアリをホームに迎えた。

ポルトガル代表FWラファエル・レオンやフランス代表DFテオ・エルナンデスらがベンチスタートとなった中、35分にはアルジェリア代表MFイスマエル・ベナセルがシュートのこぼれ球を押し込んで先制。後半に入ると、途中出場のレオンのアシストからアメリカ代表FWクリスチャン・プリシックが追加点を奪う。

その後、カリアリに1点を返されたが、オランダ代表MFタイアニ・ラインデルス、レオン、プリシックのゴールでリードを広げて5-1で勝利。公式戦7試合ぶりの勝利を手にした。

ピオリ監督は試合後、「勝つことは非常に重要だった」とコメント。「ここ数年、長い間このような状況に置かれることに慣れていなかったからだ」と1カ月以上ぶりの白星に安堵している。

「ヨーロッパリーグ(EL)敗退と(ミラノ・)ダービーでの敗北後、このような状況に直面した。勝利して順位を決定づけることが重要だった」

「選手たちはよくやった。特別な試合をしたわけではないが、間違いなく注意や犠牲を払った。それが我々のするべきことだった」

また、ピオリ監督は自らの思い切った選手起用にも言及。流れを変えるための決断だったと明かし、結果にも満足しているようだ。

「記者や選手たちは監督の選択を個々人へのペナルティとも受け取るが、そうではない。6試合も勝てていなかったから何かをしなければいけなかった。多くのプレータイムを費やしている選手の中には以前ほどの輝きを放てていない選手もいるし、精神的によりフレッシュな選手もいる」

「私はこれが正しいと思ったからこのような変化を加えたが、彼らは私の期待していた通りのリアクションをしてくれた。スタメンに入れなかったことに腹を立てていたが、必要に応じて積極的にチームをサポートしていたし、その役割をうまくこなしてくれた」

一方、現状や今後に不安を抱き、前節から声援なしで抗議の姿勢を見せるミランファンについてもコメント。ピオリ監督は早く以前の状態に戻ってほしいと考えている。

「この状況を非常に残念に思っている。我々に寄り添い、エネルギーやポジティブさ、信頼感を与えてくれる雰囲気を作り出せていたことを誇りに思っていた」

「ミランの将来のために事態が解決されることを願っているし、間違いなくそうなるはずだ。まだクラブとは話していないし、リーグ戦が終了する前に解決するのかどうかもわからない。まだ2試合残っているからベストは尽くすつもりだ」

「誰も想像できないような目標を達成可能にするミランのスタジアムが、再び熱意を取り戻すことを願っている」

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