クヮンソウ「ワンダフル!」 伝統野菜の花、鮮やかに 石垣市の民家

オレンジ色の花を咲かせるクヮンソウ。7月ごろまで咲き続ける=4月17日、石垣市大浜の當山喜一さん宅

 【石垣】沖縄の伝統野菜として知られるクヮンソウ(ユリ科)。鮮やかなオレンジ色の花が石垣市大浜の當山喜一さん(77)宅の庭で咲いている。日中咲いて翌朝にはしぼむ一日花で「毎朝咲き終えた花を摘むことで見栄えが良くなる」と當山さん。3月初めに開花し、満開のピークは過ぎたが、つぼみが次々と花開き、7月まで楽しめるという。

 7年前、南城市のオープンガーデンで分けてもらった2本の茎を挿し木し、今では数百本の株に増えている。近くのデイサービスの帰りに庭を訪れた富里八重子さん(86)は「ワンダフル!」と感嘆していた。

 別名アキノワスレグサ。古くから食用や薬用として栽培されており、不眠に効くとされる。(南風原英和通信員)

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