J3ギラヴァンツ北九州がプロの意地を見せる 福岡大に4発快勝、天皇杯出場権「頼もしく戦ってくれた」【福岡県選手権決勝】

先制ゴールを決め、ベンチ前で喜ぶ北九州の平山

サッカー天皇杯の出場権を懸けた福岡県選手権の決勝が12日、福岡市のベスト電器スタジアムで開催され、J3ギラヴァンツ北九州が福岡大に4―0で快勝し、県代表を勝ち取った。北九州は本大会の出場を決め、26日の1回戦で鹿児島県代表と対戦する。

3年連続で同じ顔合わせとなった決勝は、強い雨が降る中、北九州がプロの意地を見せた。前半21分、自陣からボールをつなぐと、ペナルティーエリアの外から平山駿が左足シュートを決めて先制点を奪った。今季の公式戦初ゴールを挙げた平山は「あの形になったら、左足を振り抜こうと思っていた。いい時間帯で1点目を取れたことが大量点につながった」とうなずいた。

北九州は4分後にも岡野凜平が追加点を奪うと、後半にも途中出場の平原隆暉が2点を奪い、福岡大を寄せ付けなかった。今季の公式戦で最多となる4ゴールでの快勝に、増本浩平監督は「大学生に対して絶対に勝たないといけないという難しい状況で、選手は頼もしく戦ってくれた」と手応えを示した。

北九州はここまでJ3のリーグ戦で3勝5分け5敗の14位につける。就任1年目の増本監督は「なかなか点が取れない試合が続く中、こうやって複数得点が取れたのは好材料。これをつなげていきたい」と力を込めた。

(松田達也)

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