紀州東照宮の例大祭「和歌祭」、地元で5年ぶり

徳川家康(とくがわ・いえやす)を祀る和歌山市の紀州東照宮の例大祭「和歌祭(わかまつり)」が、きょう(12日)行われ、勇壮な神輿(みこし)おろしや華やかな時代絵巻が、和歌浦(わかうら)一帯で繰り広げられました。

紀州東照宮の石段を下る「神輿おろし」

和歌祭は、東照宮が創建された翌年の1622年から続くまつりで、おととし(2022年)の400年式年大祭が、特別に和歌山市中心部で開催されたほか、新型コロナや悪天候による中止などがあり、地元での開催は、5年ぶりとなりました。

きょうは、午前11時から、きらびやかな神輿が、鉦(かね)や太鼓のお囃子の中、東照宮の境内から108段の石段を左右に大きく揺らされながら下(お)ろされ、見物客らから歓声が挙がっていました。

神輿も渡御行列に参加

このあと、出発式が行われ、中山豊若(なかやま・とよわか)実行委員長の発声で、時代衣装の渡御行列が東照宮を出発しました。渡御行列は、日本遺産「絶景の宝庫 和歌の浦」にも認定されている和歌山市の和歌浦一帯を練り歩き、紀州徳川家の栄華を現代に甦らせる鮮やかな時代絵巻が繰り広げられ、観客を楽しませました。

御船歌(おふなうた)を歌う、渡御行列の唐船(とうぶね)

今年復活、渡御行列の猿引(さるひき)

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