資産形成に無関心な人が約4割。老後の備え、預貯金だけではダメな理由

2024年から新NISAが始まりました。

老後の不安から、NISAを活用して資産形成をしたいという人がいる中、資産形成に無関心な人も一定数いるようです。

この記事では、資産形成が重要な理由と、効果的な資産形成方法について解説します。

資産形成に関心がない人は約4割

株式会社ブレイク・フィールド社が、「資産形成とお金に関する意識調査アンケート」を実施しました。

あなたは「資産形成」に関心がありますか?(単数回答)n=851

出典:ファイナンシャルフィールド調べ「資産形成とお金に関する意識調査アンケート」(以下同)

資産形成への関心については、「まったく関心がない」(24.4%)が最も多く、「すでに行っている」(20.3%)、「少し関心がある」(20.3%)と続きました。

「まったく関心がない」「どちらかというと関心はない」をあわせると、約4割が資産形成に関心がないことがわかります。

あなたはどんな「資産形成」に関心がありますか?(複数回答)

先ほどの質問で「資産形成をすでに行っている」「関心がある」と回答した人に対し、関心のある資産形成について聞いたところ「NISA」(25.8%)が最も多く、「預貯金」(18.7%)、「株式投資」(17.7%)と続きました。

資産形成に関心がある人の約2割が「預貯金」と回答しています。

NISAや株式投資に関心がありつつも、預貯金で資産形成するという保守的な人もいることがわかります。

資産形成が重要な理由

資産形成が重要な理由の1つとして、老後の生活資金の確保が挙げられます。

日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでいます。

平均寿命も伸びており、老後の生活が30年以上と長期化する人も増えてくるでしょう。

しかし、物価が上昇する一方、公的年金の支給額は減少傾向にあり、年金だけで老後の生活資金を賄うのは難しい状況といえます。

また、雇用環境の変化も資産形成が必要な理由の1つです。

かつての終身雇用と年功序列を前提とした制度が崩れつつあり、退職金制度の見直しが進んでいます。

厚生労働省のデータによれば、約4社に1社は退職金制度がありません。

退職金がない、もしくは十分な額をもらえない可能性も考慮して、資産形成の必要性が高まっています。

預貯金で資産形成するのはダメ?

資産形成するには、大きく分けて「預貯金」と「投資」の2つの方法があります。

預貯金は元本が保証されていて安全性が高い一方、金利が低いため資産を増やすことは期待できません。

一方、投資は元本が保証されておらずリスクがありますが、預貯金よりも高いリターンが期待できます。

例えば、毎月1万円を20年間預貯金した場合の積立総額は240万円です。

金利0.02%の金融機関で預金した場合、20年後の金額は240万3761円になります。

加えて、インフレが進むとお金の価値が下がるため、低金利の預貯金だけでは、資産の実質的な価値が目減りしてしまうことになります。

一方、投資の場合、金利3%で運用すれば、20年後の金額は328万3020円となります。

老後に備えて、資産を守りつつ、増やしていくためには、預貯金と投資をバランスよく組み合わせることが大切です。

これから投資を始める人には、NISAで投資信託を積立購入するなど、比較的リスクが低く、少額から始められる方法がおすすめです。

投資は、長期間続けることで資産増えやすくなります。

途中でやめてしまわない程度の無理のない範囲で、投資を組み合わせた資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。

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出典

  • ファイナンシャルフィールド調べ「資産形成とお金に関する意識調査アンケート」

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