大雨により堤防が決壊した名蓋川で堤防かさ上げ工事始まる <宮城・大崎市>

記録的な大雨により堤防が決壊した宮城県大崎市古川の名蓋川で12日、堤防のかさ上げ工事が始まった。

着工式では、村井嘉浩知事や大崎市の伊藤康志市長など関係者が工事の安全を祈願した。

名蓋川は、2022年7月の記録的な大雨により堤防の3か所が決壊し、周辺の住宅や農地が浸水するなど大きな被害を受けた。

復旧工事は、4.1キロに渡って堤防を最大80センチほどかさ上げし、堤防の幅も5メートルほど広げ、護岸をコンクリートで強化する。

名蓋川は、2015年から7年間で3度、大雨により堤防が決壊していて、住民からは抜本的な対策が求められていた。

大崎市矢目行政区長の奥山茂美さんは、「もう2度とこういった災害はないのかなと思って安心している」と話していた。

名蓋川の堤防かさ上げ工事は、2027年3月の完成を目指す。

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