ファン・デ・ベークが復活を誓う「逆転できるかは自分次第。自分のクオリティを信じている」

マンチェスター・ユナイテッドからフランクフルトに期限付き移籍中のオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークが、自身のキャリアや古巣アヤックスについて語った。11日、オランダメディア『VI』が伝えた。

現在27歳のファン・デ・ベークは、2015年11月にアヤックスでプロデビューを飾った。国内2冠とチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たした2018-19シーズンの主力として活躍するなど、同クラブでは公式戦通算175試合に出場した。

2020年夏に移籍金3900万ユーロ(約65億円)でマンチェスター・Uに完全移籍。しかし、度重なる負傷の影響もあって、レギュラーポジションを勝ち取ることはできていない。2021-22シーズン後半はエヴァートンへ期限付き移籍し、今季後半からは買い取りオプションが付いた期限付き移籍でフランクフルトに加入している。ここまでブンデスリーガの8試合に出場しているが、現在はかかとの問題で負傷離脱している。

ピッチを縦横無尽に駆け回ったアヤックス時代の輝きを失い、19キャップを数えるオランダ代表からも3年間遠ざかっている。『Ziggo Sport』のインタビューに応じたファン・デ・ベークは、「僕自身、ここ数年はケガの影響で複雑な時期を過ごした。でも今はまた前を向いている。ここから逆転できるかどうかは自分次第だ。僕は自分のクオリティを信じているし、体調を整え、ハードワークを続ければ、必ずうまくいく」と捲土重来を期している。

また、5年前のアヤックスでの快進撃を振り返っては、「人々は今でもあのチームのことを話してくれる。特別な時間だったけど、当時は自分たちでそのことに気付いていなかった」とコメント。「勝利と優勝が義務付けられた」古巣はその後、次々に主力を引き抜かれた影響や上層部の混乱で低迷しているが、「今はタフな時期だ。でもアヤックスなら必ず復活する」と言葉を続けた。

そして、将来的にアムステルダムへ帰還する可能性を問われると、「アヤックスは僕にとって常に特別な場所だ。その可能性を排除するつもりはないよ」と、前向きな回答を残した。

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