諫早湾干拓事業をめぐり、坂本哲志農林水産大臣が就任後初めて長崎県と佐賀県を訪問し、有明海の再生を目指していくと述べました。
坂本農水大臣は12日午前、佐賀県を訪れました。
2024年2月、佐賀・福岡・熊本の3県の漁業団体が「開門せずに100億円の基金で解決する」という国の案に賛同したことについて次のように述べました。
坂本哲志農水相
「ご賛同を受けて新たなステージのスタートラインに立つことができ、農林水産省では政府内を含めて関係者との調整を進めております」
一方、佐賀県有明海漁協の西久保敏組合長は2年連続で養殖ノリの不作が続いているとして「有明海の再生を」と求めました。
坂本大臣は諫早市にも足を運び、干拓地の営農者から現状を聞きました。
営農者 アラキファーム 荒木一幸取締役
「国として開門しない方針を明確にしていただいたことで雇用型農業に安心して取り組めるようになりました」
坂本哲志農水相
「様々な事業を展開することによって有明海の再生というものを目指していきたいと思っております」
今回は、開門を求めて訴訟を起こしている漁業者の原告団との面会はありませんでしたが、今後、大臣も同席して意見を聞く場を設けたいとしています。