今夏で引退示唆のマリーが下部大会で約2カ月ぶりの実戦復帰へ。全仏OPでは単複に出場か<SMASH>

3月に行なわれた「マイアミ・オープン」以降、足首のケガによりツアーを離脱していたアンディ・マリー(イギリス/世界77位)が、5月14日に開幕する下部大会でツアー復帰を果たすことが分かった。

マリーは、フランス・ボルドーにて行なわれるチャレンジャー大会「BNPパリバ・プリムドール」に、ワイルドカード(主催者推薦)を獲得。今季初のクレー大会で約2カ月ぶりの実戦を迎える。

マイアミでの故障は、ATFL(前距腓靭帯)の完全断裂とCFL(踵腓靭帯)の部分断裂で、とても深刻なものに思えたが、回復は順調に進んだようだ。
マリーはこの下部大会の後、5月19日からの「ジュネーブ・オープン」に出場し、5月26日開幕の全仏オープンに臨む。また、英放送局『BBC』によると、全仏オープンでは同胞のダニエル・エバンス(世界67位)とのペアでダブルスにも出場する予定だ。

その後も、ウインブルドン(7月1日~14日)、パリ五輪(7月27日~8月4日)と続くが、「今季の夏が終わればあまりプレーするつもりはない」と明かしていたマリーにとって、これらのビッグトーナメントには何としてでも出場したいところだろう。

自身のSNSでは「時期が来れば、股関節1つと足首の靭帯がない状態でも戻ってくるよ」と綴っていたマリーだが、その通りケガを押しての大会参戦という形にはならないよう願いたい。

構成●スマッシュ編集部

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