[帝京長岡4-2日本文理]歓喜の輪の中心で笑顔がはじけた。帝京長岡は、約1年ぶりに先発した小林真大が完投。持ち味の制球力と緩急を使った投球で、日本文理打線を2点に抑え優勝を引き寄せた。
日本文理に敗れた昨秋の県大会決勝。主戦茨木佑太は登板せず、投手陣が崩れて24失点を喫した。「投手層を厚くし、マークされる投手を増やすことが欠かせない」。指のけがで登板できなかった小林はベンチで味わった悔しさを忘れず、冬場の練習に取り組んだ。
先発マウンドは昨春の北信越大会以来だったが、思い切りよく、粘り強くを身上に投げ続けた。2-1の六回、先頭打者に三塁打、続く打者にも適時打を許し同点に追いつかれた。いずれも初球の変化球が甘く入ったが、「取られたものは仕方がない」と割り切り、低めにコントロールすることを徹底。要所は内角を強気に攻め、追加点を許さなかった。
今大会は6試合で4投手が投げ、失点2と投手層の底上げを印象づけた。「この一勝を通過点に、もっと高いところにいきたい」と小林。初の優勝投手となったが、浮かれることなく表情を引き締めた。
(運動部・本間友理恵)
* [決勝戦・帝京長岡VS日本文理 全打席結果を一覧で!](https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/403308)
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